研究課題/領域番号 |
01304012
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
森 樊須 北海道大学, 農学部, 教授 (10001398)
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研究分担者 |
斎藤 裕 北海道大学, 農学部, 助手 (20142698)
天野 洋 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (00143264)
広瀬 義躬 九州大学, 農学部, 助教授 (10038218)
藤井 宏一 筑波大学, 生物科学系, 教授 (00114124)
久野 英二 京都大学, 農学部, 教授 (10026560)
高藤 晃雄 京都大学, 農学部, 助教授 (50026598)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
1991年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1990年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1989年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 捕食・寄生性天敵 / 生物的防除 / 天敵と害虫の相互作用 / 種内・種間競争 / 種内・種間競爭 / 天敵と害虫間の相互作用 / 個体群制御 / 種間・種間競争 |
研究概要 |
斎藤・森はハダニの天敵チリカブリダニの実用化に関する諸問題を明らかにした。具体的にはチリカブリダニの簡易大量増殖ケ-ジを開発し、天敵の大量増殖システムを提示した。久野は捕食者ー害虫相互システムの数理生態学的解析を行って、個体数変動解析における移動分散の影響及び多食性捕食者と複数餌種の個体群相互作用の特性について明らかにした。高藤は合成ピレスロイド剤のハダニー天敵相互作用への影響について研究した結果を総合してハダニ類のリサ-ジェンス(復活)のメカニズムについて総括した。藤井は害虫ー捕食寄生性天敵間相互作用の実験・理論的研究において、(a)寄生蜂の積内・種間両競争の様式、(b)寄主の大きさと寄生蜂の性比の関係、(c)システム動態における寄生蜂の役割について明らかにした。広瀬は移動性害虫とその土着天敵の相互作用システムの研究において、(a)ダイズ加害性カメムシ類とその卵寄生蜂の相互作用システム、(b)ミナミキイロアザミウマヒとその土着天敵の相互作用システムを明らかにした。高木はヤノネカイガラムシと中国から導入した2種の寄生蜂の寄主ー寄生者システムに関する研究において、(a)寄生蜂2種の生態学的特性の比較、(b)寄主蜂2種の寄生する寄主齢期の重複と共寄生、(c)2種の寄生蜂をそれぞれ単独放飼した園での寄主ー寄生者システムの動態を明らかにした。天野は無防除ニホンナシ園における食植性ダニー天敵系の解析において、日本における種々の農業形態と天敵利用法に関しての全般的な位置付けを行った。古橋は柑橘園の害虫と天敵の相互作用および農業における生物的防除法導入の可能性について、(a)ヤノネカイガラムシと天敵の相互作用、(b)ミカンハダニと天敵の相互作用を明らかにした。中国より導入した2種の寄生バチによって、近い将来ヤノネカイガラムシは薬剤防除の必要がなくなるとした。評価の低かったミカンハダニの天敵類について、検討課題を明示した。
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