研究課題/領域番号 |
01304024
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
朝日田 康司 北海道大学, 農学部, 教授 (00001404)
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研究分担者 |
田中 桂一 岐阜大学, 農学部, 教授 (30021710)
星野 貞夫 三重大学, 生物資源学部, 教授 (90024546)
谷口 幸三 広島大学, 生物生産学部, 助教授 (30093777)
関根 純二郎 鳥取大学, 農学部, 助教授 (40001466)
大久保 正彦 北海道大学, 農学部, 助教授 (40001458)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
1990年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1989年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
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キーワード | 反芻家畜 / 消化管内飼料変換 / 飼料粒子 / 消化率 / 消化管 / アンモニア処理イナワラ / 消化管内微生物叢 / 脂肪合成 / 飼料粒子微細化 / 窒素利用 / エネルギ-利用 / 繊維質消化 / デン粉消化 / 脂質代謝 |
研究概要 |
反芻家畜の消化管内における飼料変換とそれに関与する要因およびエネルギ-および蛋白質利用との関連を検討し、以下の結果を得た。 (1)牛およびめん羊に濃厚飼料75:粗飼料25の混合飼料および乾草を給与し、消化管内の飼料片粒子を測定したところ、1180Mm以上の粒子は反芻胃で30ー46%、第3胃以下では10%前後であった。45Mm以下の粒子は下部消化管ほど多くなった。飼料片ヘイウッド経は反芻胃で1100ー1200Mm、第3胃以下では牛600ー800、めん羊300ー400Mmであった。希土類元素マ-カ-で測定した粒度別通過速度もあわせて、反芻胃内での飼料変換ダイナミックスを検討すると、刈取り時期の異なる乾草によって、その様相が異なることが判明した。 (2)異なるデンプン源、芻白質源を牛に給与し栄養素の消化を調べたところ、コ-ン給与時に高dg大豆粕を添加すると反芻胃内有機物およびデンプン消化率が低dgコ-ングルテンミ-ル添加にくらべ高くなった。繊維質消化率は芻白質源よりもデンプン源の影響を強くうけた。第4胃へ注入したデンプンの小腸内消化率は75〜86%であり、小腸移行繊維量が増えると低下する傾向にあった。 (3)めん羊にアンモニア処理イナワラと無処理ワラを給与したところ、有機物および繊維質の全消化管および反芻胃消化率が向上し、VFAの産生も増加した。あわせて反芻胃および直腸の全細菌数、反芻胃のセルロ-ス分解菌も増加した。ロ-ルチュ-ブ法での測定では反芻胃の総培養可能菌およびセルロ-ス利用菌が増加した。 (4)泌乳および乾乳山羊で粗飼料のみおよび濃厚飼料多給下での脂質代謝を調べたところ、濃厚飼料多給時には血中FFAが低く、皮下脂肪組織の脂肪合成能が高カった。乳腺組織での脂肪酸合成能は泌乳山羊で高く、飼料による差は認められなカった。
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