研究課題/領域番号 |
01304028
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
栗山 欣弥 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (20079734)
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研究分担者 |
土橋 康成 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (50106390)
古川 達雄 福岡大学, 医学部, 教授 (60078582)
戸田 昇 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (50025590)
高折 修二 島根医科大学, 医学部, 副学長 (10025538)
加藤 隆一 慶鷹義塾大学, 医学部, 教授 (40112685)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1991年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1990年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 受容体の脱感作の過感作 / 心筋の薬物受容体 / 培養細胞と薬物受容体 / オピオイド受容体 / カリウムチャンネル / ド-パミン受容体 / 受容体機能と加齢 / 血管の薬物受容体 / 受容体の脱感作と過感作 / カリウム チャンネル / 薬物受容体 / 過感作状態 / 加齢 / 脂肪酸 / モルヒネ耐性 / 生理と病態 / 感作及び脱感作現象 / 薬物依存 / 加齢に伴う変化 / イオンチャンネル / シナプスの可塑性 / 細胞内情報媒介系 |
研究概要 |
本研究では、諸種の臓器組織、またサブタイプを含めた各種受容体を取り上げ、その生理機能を明らかにする一方、受容体作働薬の連用時や諸臓器の病変に伴う機能変化を検討することを目的として研究を進めた。本研究班において得られた主要な研究成果は、下記の通りである。1)薬物受容体の拮抗薬又は作働薬に対する長期曝露は、受容体の過感作又は脱感作を惹起するが、この場合セカンドメッセンジャ-系の変化は必ずしも受容体結合能と平行するものではないこと。2)心筋の虚血・再潅流障害に対する薬物の保護効果に関して重要な薬理作用は、膜安定化作用であること。3)動脈硬化症の発症の初期における血管平滑筋細胞の増殖は重要な病変であるが、これらの変化には血管のα_1アドレナリン受容体のカテコ-ルアミンによる刺激が重要な意味を持つこと。4)モルヒネ連用時にみられる耐性の抑制には、アドレナリン神経遮断薬、カッパー受容体刺激薬、Caチャンネル拮抗薬の併用が有効であること。5)カリウムチャンネルは薬物受容体としての性質を有し、カリウムチャンネル開口薬は、トロンボキサンA_2受容体を介するIP_3によるCa遊離を選択的に抑制すること。6)中枢内ド-パミンD_1受容体はド-パミンの過剰放出が起った時に作働し、D_2受容体刺激によるド-パミンの抑制作用を増強するものであること。7)平滑筋に存在するアドレナリン受容体は加齢の影響を受け易いが、アセチルコリン受容体は加齢による変化を受け難いこと。8)冠動脈に存在するβ受容体は主としてβ_1型であること。9)脳動脈拡張はNOとこれにより活性化されるcGMPにより媒介されていること。10)エンドセリンー3は節後性にはCa^<2+>依存性K^+チャネルの活性化、シナプス前性にはトロンボキサンA_2の産生を増強し、神経筋伝達を抑制すること。11)視床下部の視索上核、室傍核にはサブスタンスP受容体、オピオイド受容体が存在していること。
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