研究課題/領域番号 |
01304038
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
武藤 泰敏 岐阜大学, 医学部, 教授 (20010069)
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研究分担者 |
小幡 裕 東京女子医科大学, 教授 (20075237)
各務 伸一 名古屋大学, 医学部, 講師 (10115545)
溝口 靖絋 (溝口 靖紘) 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (00094491)
辻 孝夫 岡山大学, 医学部, 教授 (80033306)
鎌田 武信 大阪大学, 医学部, 教授 (80028399)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
15,200千円 (直接経費: 15,200千円)
1991年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1990年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1989年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | 腫瘍壊死因子(TNF) / アラキドン酸代謝産物 / 補体 / リンパ球亜分画 / 微小循環障害 / 細胞外マトリックス / HBV変異株 / TGF‐β / interleukinー6(ILー6) / 肝微小循環 / 肝細胞膜モノクロ-ナル抗体 / interleukin-l(IL-l) |
研究概要 |
1:LECラット;銅代謝異常による肝壊死であることが判明した。(2)抗ラット肝細胞膜モノクロ-ナル抗体(Mcab);Mcabにより肝細胞障害が生じることが確認された。(3)TNFを用いたモデル;P.acnesあるいはGalN投与後TNFを投与することにより広範肝壊死を作製しえた。またP.acnes投与後、nonーlethal doseのTNFとILー1の併用投与により同様な肝壊死がみられた。2.アラキドン酸代謝産物;(1)肝類洞壁細胞でのアラキドン酸ネットワ-クの破綻が広範肝壊死に関与することが判明した。(2)ロイコトリエン産生細胞は好中球である可能性が示された。3.サイトカイン;(1)P.acnes+LPSによるマウス広範性肝壊死は、抗TNF抗体により阻止しえた。(2)分離肝細胞に対しTNF、IFNーγの同時添加によりapoptosisの様式をとる強い細胞障害がみられた。(3)TNFにより血管内皮細胞からChemoatractant活性を有する物質が産生された。(3)マウス類洞壁細胞からのTNF、ILー1産生はPGE_2により抑制され、cAMPを介しての機序が推定された。(4)TGFーβはHepG2に対するTリンパ球の細胞障害性、同細胞のDNA合成を用量依存性に抑制した。(4)hHGFの細胞内情報伝達系の一つとしてCa^<2+>が作用していることが示された。4.補体;(1)GalN+LPS、Mcabによる肝壊死が抗補体剤の投与により有意に改善された。(2)補体結合反応による肝細胞壊死が存在し、Kupffer細胞はその反応に対し促進的に作用する可能性が示された。5.リンパ球分画;(1)劇症肝炎患者ではCD8^+11b^ー細胞の著増とCD8^+11b^+細胞の減少が認められた。(2)IFNーγにより活性化されたNK細胞が再生肝細胞に対し特異的に障害性を示し、その結果肝再生障害が生じている可能性が示された。6.微小循環障害;動物モデルで肝障害出現前に肝小葉内酸素需要動態の破綻が出現していた。エンドセリンー1が生体肝類洞でも収縮作用を発現していた。7.細胞外マトリックス;細胞外マトリックスの肝再生に対する関与の可能性が示された。
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