研究課題/領域番号 |
01304044
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松永 亨 大阪大学, 医学部, 教授 (10101271)
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研究分担者 |
徳増 厚二 北里大学, 医学部, 教授 (70050375)
松永 喬 奈良県立医科大学, 教授 (10028475)
中村 彰治 金沢大学, 医学部, 助教授 (80112051)
鈴木 淳一 帝京大学, 医学部, 教授 (70082089)
朴沢 二郎 弘前大学, 医学部, 教授 (10004574)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
1990年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1989年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | 自律神経機能 / めまい / 脳血流 / 前庭自律神経反射 / ノルアドレナリン循動性神経 / CVRーR / 血圧変動 / 前庭神経核 / 脳循環障害 / 心拍変動係数 |
研究概要 |
基礎的分野においては朴沢孝治は、内耳及び前庭神経核、蝸牛神経核におけるノルアドレナリン作動性神経の分布を形態学的に検討し、鈴木は前庭動眼反射に対するグルタミン酸拮抗剤の作用を動物モデルを用いて検討した。また、中村はストレスに反応して起こる中枢ノルアドレナリン繊維である青斑核ニュ-ロンの可塑性を生理学的に検討し、徳増は半規管神経及び延髄外側網様体の電気刺激の胃運動と呼吸運動に及ぼす影響を測定し、前庭自律神経反射の検討を行った。佐藤は冷水、電気刺激、化学的刺激による前庭刺激をおこない、脳血流に及ぼす影響をレ-ザ-ドップラ-法を用いて測定した。松永喬は直線加速度に対する自律神経反応を心拍数及びRーR間隔の変動を用いて家兎と健常人で検討した。朴沢二郎は上頚神経節への電気刺激の前庭系に及ぼす影響を観察し、小松崎は種々の薬剤を静脈内投与し、血圧や皮膚血流に変化を及ぼしたときの内耳血流に対する影響を検討した。 臨床的分野においては、上村は健常成人における音刺激による瞳孔散大反応を検討し、交感神経機能の評価を行い、島津は脳幹、小脳血管障害患者に血行力学的自律神経機能検査を行い、その反応性を観察し、動物モデルによる検討も行った。また、水越は起立性失調症候群の脳血流のautoregulationの状態をSPECTを用いて検討した。松永亨はRーR間隔の変動及び圧受容器反射を用いてめまい患者の自律神経機能の評価を行った。以上のように、内耳に対する自律神経機能についての意義を新しい先端的な知見、新しい方法論により検討した。
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