研究課題/領域番号 |
01304049
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
市川 厚 京都大学, 薬学部 教援 (10025695)
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研究分担者 |
山本 尚三 徳島大学, 医学部, 教授 (50025607)
奥山 治美 名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (90080176)
成宮 周 京都大学, 医学部, 助教授 (70144350)
名取 俊二 東京大学, 薬学部, 教授 (50012662)
井上 圭三 東京大学, 薬学部, 教授 (30072937)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
1990年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1989年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | アラキドン酸代謝 / プロスタグランジン / リポキシゲナ-ゼ / レセプタ- / αリノレン酸 / 細胞情報伝達 / ロイコトリエン / αーリノレン酸 / α-リノレン酸 |
研究概要 |
本年度の研究計画に従い以下の研究成果を得た。 1.アラキドン酸代謝系の開始に係わる細胞情報伝達とアラキドン酸生成系の制御に関する研究; (1)アラキドン酸遊離に関与する炎症性ホスホリパ-ゼA_2(14kDa)の一次構を解析し、その阻害タンパク質(C3産物)を発見(井上)。(2)皿小板のアラキドン酸代謝を制御するPGE_1はG蛋白smgp21をリン酸化するがそれはAキナ-ゼ部位と同一であることを発見(高井)。(3)3T3細胞の血清依存的増殖活性を停止すると細胞膜G蛋白は増加し新たな核局存G蛋白(140kDa)が減少することを発見した(名取)。(4)ラット好中球のPAF産生、およびマウスマクロファ-ジからのTNF産生がαーリノレン酸で抑制されることを発見した(奥山)。(5)白血球の0_2産生を行うNADPHoxidas活性の制御因子と、アラキドン酸による因子の活性化(細胞質→細胞膜変換)を発見(石橋)。 2.アラキドン酸代謝産物の生合成制御とその修飾に関する研究 (1)精製した5-リポキシゲナ-ゼを用い、抗アレルギ-効果をもつフラボノイド(Cirsillol)が酸素を選択的に阻害するの発見(山本)。(2)5-リポキシゲナ-ゼ阻害と抗ヒスタミン作用を併せもつ抗アレルギ-薬を検索し、経口投与可能なTMK-688を開発した(室田)。 3.アラキンドン酸代謝産物の作用機構の解析に関する研究(1) ヒト血小板のトロンボキサンA_2受容体を単離し、cDNAから受容体の一次構造を決定(成宮)。(2)モルモット肺の細胞膜からLTD_4受容体を可溶化し諸性質を解析した。また、PAF受容体のcDNAクロ-ニングを行い一次構造を決定(清水)。(3)癌化肥満細胞のPGD_2受容体のリン酸化反応、PGE_1受容体の糖鎖付加による細胞膜移行、PGI_2/PGE_2受容体の情報伝達系を解析した(市川)。(4)トロンビン刺激肥満細胞におけるアラキドン酸代謝やCa^<2+>代謝のdown regulationに働く細胞膜G蛋白の細胞質移行反応を発見(市川)。
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