研究課題/領域番号 |
01304052
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
看護学
|
研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
鎌田 ケイ子 東京都老人総合研究所, 主任研究員 (90100114)
|
研究分担者 |
川島 みどり 臨床看護研究所, 所長
村上 生美 新潟大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (90115080)
稲垣 美智子 金沢大学, 医療技術短期大学部, 講師 (40115209)
金川 克子 金沢大学, 医療技術短期大学部, 教授 (10019565)
大渕 律子 東京都立医療技術短期大学, 助教授
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
|
キーワード | 褥瘡 / 褥瘡予防 / 褥瘡発生予測 / 看護システム / 老人看護 |
研究概要 |
平成2年度に実施した褥瘡発生要因に関するCaseーControl Studyの対象者について判別分析を実施し、褥瘡発生予測を行った。 調査対象者を発生群と非発生群とに判別する判別関数を求め、的中率によって、褥瘡発生予測の信頼性と妥当性を判断した。 変数(発生要因)の選択によって、的中率が変動するため、要因の選定を以下のようにした。 (1) 前年度に実施したX^2検定によって両群間に有意差の認められた8要因(ずれ、皮膚疾患、菲薄化した皮膚、身体状態の総合判断、発熱、輸液、血清アルブミン、入浴)と既知の12要因(意識、呆け、麻痺、寝返り、尿失禁、骨の突出、皮膚の傷つき易さ、体動、体位の限定、食卓の形態、血清蛋白、ヘモグロビン) (2) X^2検定で有意差の認められた8要因 (3) (2)から輸液を除いた7要因 (4) (3)から、さらにずれと皮膚疾患を除いた5要因 判別分析の結果、最も的中率の高かったのが条件(1)の20項目で、87.8〜80.0%である。ついで高かったのが、(3)の7要因で、76.7〜76.6%であった。 実用性を勘案すると、7要因のチェックによる褥瘡発生予測が妥当性が高いと考えられた。褥瘡予防の看護システムとして、従来の予防対策に、老人患者の特性を配慮したスキンケア(菲薄化した皮膚の保護と入浴)が重要視されるべきことが示唆された。 体圧測定に関しては、老年者は、若年者に比して、殿部の体圧が仙骨部に集中している特徴が実証され、老年者の体型は、褥瘡が発生しやすい変化をきたしていることが判明した。 以上の研究結果は報告書としてまとめた。
|