研究課題/領域番号 |
01304060
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子遺伝学・分子生理学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
長谷川 建治 (長谷川 健治) 北里大学, 医学部, 講師 (80050558)
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研究分担者 |
塚原 保夫 東北大学, 応用情報学研究センター, 教授 (60004587)
千葉 喜彦 山口大学, 理学部, 教授 (30004310)
高井 克治 東京大学, 医学部, 教授 (10010000)
大石 正 奈良女子大学, 理学部, 教授 (30112098)
青木 清 上智大学, 理工学部, 教授 (70101029)
出口 武夫 東京都神経科学総合研究所, 研究舞踊 (20073059)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
18,300千円 (直接経費: 18,300千円)
1991年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1990年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1989年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
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キーワード | 生物時計 / 原始視覚系 / ゾウリムシ / 松果体 / 視交又上核 / PKC / VIP / ソマトスタチン / 視交叉上核 / ショウジョウバエ / メラトニン / cGMP / ロトプシン / 11cis型レチナ-ル / バソプレシン / 概日リズム / 光受容系 / エネルギ-伝達系 / 光情報伝達系 / ロドプシン / mRNA |
研究概要 |
1.ゾウリムシの光受容に関し、 (1)レチナ-ルと結合したロドプシン様蛋白質[分子量、63,000(bursaria):55,000(multimcronucleatum)やGー蛋白が存在し、光受容物質として機能しているらしい、 (2)cAMP・cGMP濃度は、昼高く夜低い。この変化は、恒暗でも観察される。明暗サイクル下では、光のオン・オフ時に一過的な変動が観察される、 (3)PKCも基本的には、cAMPやcGMPと同じ変動を示す、 ことなど、明らかになった。 2.ショウジョウバエに関し、 (1)複眼は時計の光受容系としては機能せず逆に複眼・単眼以外にも生物時計の光受容系が存在する。 (2)新たに概日リズム周期の異なる二つの突然変異体、Toki・Ritsu並びに無周期突然変異1系統の分離に成功し、その遺伝学的・時間生間学的性質の解析を行った。 3.その他多細胞動物の生物時計機構及び光受容系に関し、 (1)ウズラ眼内メラトニンは、明暗サイクル及び恒暗下で明確なリズムを示すが、これが角膜上皮細胞分裂リズムに関係している可能性が高い、 (2)遺伝的に杵体細胞を欠損するC3Hと正常細胞のCBAマウスの、白色光照射によるメラトニン合成阻害の感度閾値に約100倍の差が見られ、杵体細胞がメラトニン合成制御に直接関与している、 (3)イモリ松果体は、一部分でも残っていればリズム同調の機能を果たすことができるが、リズムペ-スメ-カとしての働きは出来ない, ことなど、が明らかになった。 4.哺乳動物の時計の座とされている視交又上核に含まれるペプチド量を、酵素抗体法で定量した。 (1)視交叉上核腹外側で合成される血管収縮性ペプチド(VIP)とガストリン放出ペプチド(GRP)は、恒暗条件ではリズムを示さないが、光刺激に対して、VIPはレベルが下がり、GRPは上がる、 (2)バソプレシン(AVP)とソマトスタチン(SS)恒暗でも明確な日周リズムを示し、SSのmRNAの量は恒暗下でct0で最大の濃度を、ct12最小の濃度を示す、 ことなどが明らかにされた。
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