研究課題/領域番号 |
01306005
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
神部 勉 東京大学, 理学部, 助教授 (60013679)
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研究分担者 |
吉澤 徴 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (60011649)
橋本 英典 法政大学, 工学部, 教授 (10013616)
桑原 真二 名古屋大学, 工学部, 教授 (30011589)
角谷 典彦 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60025278)
大路 通雄 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (20020951)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1989年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 乱流 / 高レイノルズ数の流れ / 国際協力研究 |
研究概要 |
研究の目的は、新しい視点にたって、現在の技術・方法にもとづいて乱流研究の新しい方向を探ること、および国際協力研究のあり方を考えることであった。この問題は昨年度からすでに有志の間で会合をもち、検討を始めていた。まず初め7月に分担者のグル-プ毎に問題の所在を討議したが、若手の研究者の間でも「若手流体夏の学校」において議論がなされ、その結果は以下にも述べる報告書に掲載されている。 9月には外国人研究者をまじえて、顧問3名、分担者9名の参加を得て、国際協力研究についてディスカッションが行なわれた。この会合の報告は英文で、“Report of Discussions on Turbulence Research"のタイトルで公表される予定である。その要点をまとめると、(i)乱流研究は物理学における基本分野である、(ii)実験とコンピュ-タ解析の密接な結合が必要である、(iii)高いレイノルズ数の乱流の新しい実験および数値シミュレ-ションが必要である。(iv)国際協力によって大規模な乱流研究が必要である、等である。11月には、愛知県瀬戸市で「中部乱流セミナ-」を開催した。これには、顧問3名の参加を得て、10名の分担者、5名の協力者の講演があり、十分な時間の自由討論を行なった。乱流研究の現状および将来の研究の方向について、活発な討論がおこなわれた。このときの講演の内容は、研究報告書の形で出版し、公表される予定である。上記のような報告書を出版し、乱流研究を刺激すると共に、新たな研究の発展を期待することは本研究の目的にかなったことであろう。もう一つの成果として、1990年度に国際ワ-クショップを開く準備が進められている:Novel experiments and data processing for basic understanding of turbulence。これは乱流の基本的問題に焦点をあて、新しい高レイノルズ数の乱流デ-タを得て解析し、乱流のより深い理解に到達することを目的とし、これを国際的環境のもとで達成しようというものである。
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