研究課題/領域番号 |
01307003
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学一般
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
右田 俊彦 群馬大学, 工学部, 教授 (40008412)
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研究分担者 |
小杉 正紀 群馬大学, 工学部, 助教授 (60008464)
村橋 俊一 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60029436)
野依 良治 名古屋大学, 理学部, 教授 (50022554)
諸岡 良彦 東京工業大学, 総合理工, 教授 (70016731)
安藤 亘 筑波大学, 化学系, 教授 (30008429)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1989年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 有機典型金属化合物 / 有機遷移金属化合物 / 触媒 / 分子認識 / ポリシラン / ポリゲルマン |
研究概要 |
有機化学の関与する元素が元素周期律表の殆んど全域に及んでいる最近の状況に鑑み、各元素のもつ機能の認識及び活用をより深くかつ広い視野から体系的に研究を進める方途を探るために、周期表における元素族の分類に基づいて、各元素の機能に着目して活躍している研究者を組織し、討議を行った。 その結果諸元素のうち、有機化学において「ヘテロ原子」と呼ばれる非金属元素原子は古くから有機化学の研究対象になっており、化合物中にあるそれらの原子の機能は比較的体系的に把握されている。最近ではそれぞれのもつ異常原子価現象にまで着目が及んでいるが、金属原子を含む化合物の体系的認識は、今一歩であるという状況認識にいたった。 有機金属化合物の反応化学的機能の開発は我が国において、極めて盛んに行われているが、それらの機能は中心金属元素の種類と分子中に置かれている環境によって微妙に変化する。この様相をさらに体系的に把握することによって、今日まで困難であった種々の物質変換を可能にしうる最適の触媒や試剤を設計することが可能となるであろう。 また最近金属原子骨格をもつ新しい物質種の化学が、我が国がリ-ドするトピックの分野であるとの認識に立ち、これらの物質に関する研究を物性科学的または素材化学的側面にまで進展させる必要がある。 さらに、最近の生体関連有機化合物の化学において、有機金属錯体は分子認識種として注目されることが多く、分子認識能を支配する因子の究明は新しい分子認識種の開発に役立つばかりでなく、有機金属錯体の高選択的触媒機能の開発にも連なるという結論を得た。 これらの結論を踏まえ、これらの分野をカバ-する機能性有機金属化合物を設計し、その機能を合目的的に調整することを目途に重点領域研究を計画することにした。
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