研究課題/領域番号 |
01307015
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
後藤 俊夫 名古屋大学, 農学部, 教授 (20023369)
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研究分担者 |
芝 哲夫 ペプチド研究所, 所長 (30028089)
吉田 善一 京都大学, 名誉教授 (60025814)
宮沢 辰雄 横浜国立大学, 工学部, 教授 (60029931)
伴 義雄 北海道大学, 学長 (30001027)
磯部 稔 名古屋大学, 農学部, 助教授 (00023466)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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キーワード | 動的天然物化学 / 構造認識 / 有機化学 / 生体低分子 / 天然物化学 |
研究概要 |
動的天然物化学は主として生物活性天然物の活性発現機構を分子レベルで追跡するものである。この総合研究の目的は天然物化学の新しい発展を目指して、日本における動的天然物化学を目指す研究者を調査し、研究の進むべき道を検討し、重点領域研究の発展に資することにある。 研究の主眼は特異的分子間認識である。このうち下記の分野について現在日本で行われている研究内容の調査と今後発展させるべき研究テ-マの検討を行った。(1)生体低分子の精密構造認識と機能発現 (2)糖質の精密構造認識と機能発現 (3)生物活性分子による核酸の精密構造認識と機能発現 (4)基質の酵素間の精密構造認識と反応機構 (5)励起分子の関与する精密構造認識と機能発現 (6)細胞表層の精密構造認識と機能制御 生体低分子の精密構造認識については花色発現における分子認識を中心課題として取上げ、X線およびCDスペクトル解析を推進することを決定した。糖質の精密構造認識の分野については比較的単純なレクチンや抗体との相互作用などを最初の足掛かりとすることにした。また核酸の精密構造認識については天然抗生物質、ペプチド、ヌクレオチド、ポルフィリンなど高い生物活性をもつ化合物による核酸の分子認識と開裂機構の研究を中心に行う。基質と酵素間の構造認識についてはイソプレノイド生合成やペプチドによる酵素認識の機構を中心に研究する。励起分子の関与する構造認識では生物発光、光化学反応を中心課題とすることにし、視覚の分野は他にゆずることになった。細胞表層の構造認識については膜表面に存在する糖質、タンパク質による構造認識を主に取上げ天然および人工リセプタ-の研究をすることになった。 以上は班員による広範な調査と2回の班会議において得た結論である。
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