研究課題/領域番号 |
01308024
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物質生物化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
日高 弘義 名古屋大学, 医学部, 教授 (80100171)
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研究分担者 |
鈴木 紘一 東京都臨床医学総合研究所, 部長 (80011948)
藤澤 仁 旭川医科大学, 医学部, 教授 (10027039)
春日 雅人 東京大学, 医学部, 助手 (50161047)
高井 義美 神戸大学, 医学部, 教授 (60093514)
野澤 義則 岐阜大学, 医学部, 教授 (10021362)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 蛋白質リン酸化反応 / プロテインキナーゼ / 阻害剤 / 分子薬理学 |
研究概要 |
これまで行われた細胞内情報伝達に関する研究により、蛋白質リン酸化反応がこのシステムの中で決定的な役割を担っていることが示されている。しかし、蛋白質リン酸化酵素分子の機能と細胞機能発現との関連を解析する系統的方法が未熟であるため、蛋白質リン酸化反応の研究は試験管内実験の段階に留まり、生物学的意義を解明するまでに至っていない。新しい視点や独自の方法論の導入による蛋白質リン酸化反応の生物学的意義の解明に焦点を当て、学際的研究領域の創出の可能性について検討した。上記目的のため2回の班会議と1回の公開シンポジウムを行った。公開シンポジウム「蛋白質リン酸化反応の生物学的意義」は1989年9月15日に名古屋市中小企業振興会館で開催された。蛋白質リン酸化反応および関連諸分野のシンポジスト(9名)を招いた本シンポジウムに、全国より400名を越える研究者が参加し、活発な討論が行われるとともにこの分野に対する関心の高さが示された。本シンポジウムの成果は抄録集として約600部が全国に配布された。シンポジウムでの質疑・意見等の成果を踏まえて、同日第1回の班会議が開かれ、蛋白質リン酸化反応の生物学的意義を解明するための新しい視点・方法論さらには研究組織等について活発な討論が行われた。結論としては、情報伝達システムの動的状態に影響を与える薬物、生理活性物質更には遺伝子操作・細胞操作等も包含する「バイオモデュレーター」という概念を取り入れこの分野の専門家を組織し、蛋白質リン酸化の生物学的意義を解明することは現代生命科学の緊急課題であることで意見の一致を見た。更に第2回班会議(東京、1990年2月20日)においては、改めて蛋白質リン酸化反応の生物学的意義の解明の重要性が確認され、平成3年度発足重点領域研究(バイオモデュレーターによる蛋白質リン化反応の制御機構」(代表日高弘義)の領域申請を行うことが決定された。
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