配分額 *注記 |
21,700千円 (直接経費: 21,700千円)
1991年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1990年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1989年度: 14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
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研究概要 |
1.わが国の2万5千分の1地形図4422面に現れる地名(地名以外の文字列を含み、行政区画名を除く)を抽出し,地名漢字,よみ,所属都道府県名,所属市町村名,地図名,経緯度(分の単位),広域記号,よみ確認記号を付した索引を作った。 2.地名数は約40万件であった。 3.これらの情報はすべて大型計算機のデ-タとして蓄積されており,必要に応じて、漢字順,よみ順あるいは地域単位のリストとして供給することができる. 4.近時自然環境問題に関連して,動植物分布図の需要が増加しており,産地の位置を知ることが急務となってきた.1981年に公表した日本地名索引はこの作業の効率化に貢献しているが,20万分の1地勢図に基づいているため,まだ十分に目的を達していない.今回の2万5千分の1図による位置座標つき地名索引は,約3倍の地名数を収容しており,上記作業の一層の効率化に役立つものである. 5.全国の地名を一定の精度で抽出した本地名索引は,人文科学分野の研究にも利用され得るもので,とくに地名の数的研究に道を開くものである. 6.この地名索引の成果はまず,研究代表者が地域在住研究者の協力により行っている,県別普通植物調査の結果を計算機によの分布図化する際,産地の計算処理用位置座標の検出に利用し,その有効性の証左を示す.生物地理学の研究者に限らず,地名の位置を検出しあるいはそれを地図上にプロットしようとする者は,さきの20万分の1図による地名索引とともに,本索引に利用価値を見出すだろう.
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