配分額 *注記 |
34,500千円 (直接経費: 34,500千円)
1991年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1990年度: 16,400千円 (直接経費: 16,400千円)
1989年度: 13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
|
研究概要 |
本年度は昨年度にひきつづき,銀河系および系外銀河について,星間分子輝線(一酸化炭素COJ=1ーO,J=2ー1)によるミリ波,サブミリ波電波観側を続行し,デ-タの解析,とりまとめ,論文の執筆を行った。 またその結果について広く識者と議論をかわすために,小研究会を開催した。 デ-タ処理に必要な計算機環境を整備するために,ワ-クステ-ション,プリンタ-を増設し,諸消耗品を購入した。 本年度の研究成果は以下の通りである。 (1)銀河系の分子輝線観測:天の川銀河系について野辺山に設置した本学理学部60センチサブミリ波望遠鏡により,CO(J=2ー1)輝線のマウピングを行った。その結果をCO(J=1ー0)観測デ-タ(既存)と比較して,分子ガスの温度(励起温度)が,銀河中心部ほど高いという事実を見出した。また銀河中心,オリオン座星形成領域についても観測を進めた。 (2)系外銀河の分子線観測:野辺山宇宙電波観側所の45m電波望遠鏡および5素子干渉計を用いて,系外銀河NGC891,NGC4565,NGC3029を観側して、CO(J=1ー0)輝称のマップを得た。これらはいずれもエツジオン銀河であり,銀河面外に吹き出す分子ガスについての情報を得た。デ-タを,スタ-バ-ストによるガス噴出モデルと比較する研究を行った。
|