研究課題/領域番号 |
01420029
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伊藤 貴康 東北大学, 工学部, 教授 (80124551)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
34,900千円 (直接経費: 34,900千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 32,100千円 (直接経費: 32,100千円)
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キーワード | 並列LISP言語 / PaiLisp / P-コンティニュエーション / PaiLisp-Kernel / 並列インタプリタ / 並列コンパイラ / 並列Prologの実現 / 構造化ネット操作システム / PaiLisp-Kenel / 並列Lisp / 並列定理証明プログラム / ペトリネット操作システム / 並列プロダクションシステム / σー計算 / 並列プロセス計算 / PaiLispーKernel / 並列構文 / PaiObject / 並列オブジェクト指向 / 実時間GC / 並列GC / 並列LISP / 拡張call@cc / exlambda / ガ-ベ-ジコレクション |
研究概要 |
人工知能やソフトウェア科学の分野における並列記号計算のために、並列LISP言語を設計・試作すると共に、ベンチマークプログラムによる性能評価や各種の並列記号計算への応用を行い、試作システムが研究レベルの実用に供し得ることを示した。 本研究において設計した並列LISP言語は、PaiLispと呼ばれ、豊富な並列構文を備えており、最も強力な並列LISP言語である。一方、PaiLispの核が抽出され、PaiLisp-Kernelと名付けられている。PaiLispには、様々な特徴があるが、特に重要な特徴は、 (1)P-コンティニュエーションという並列コンティニュエーションを導入した事 (2)PaiLisp-Kernelを抽出した事 (3)P-コンティニュエーションに基づく並列LISP言語の処理方式を与えた点にある。 PaiLispの処理系は、共有メモリ型並列計算機ALLiant/FX80を用いて作成され、並列インタプリタと並列コンパイラが存在する。並列インタプリタは、開発後、1年余りの使用実績があり、ベンチマークプログラムだけでなく、各種の応用に利用される実用システムとなっている。並列コンパイラは、ベンチマークプログラムの実行はできるが、実用システムとするためには、更に、プログラミング環境を整える必要がある。 PaiLispの応用としては、並列PrologのPaiLisp上での実現、構造化ネット操作システムの実現、並行項書き換系の実現、ATMSの並列処理や並列構文解析システムの実現、また並列数式処理への応用などが取り上げられ、システム評価にも使われた。
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