研究課題/領域番号 |
01420031
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森下 巖 東京大学, 工学部, 教授 (70010725)
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研究分担者 |
永松 礼夫 東京大学, 工学部, 助手 (40172556)
出口 光一郎 東京大学, 工学部, 助教授 (30107544)
藤村 貞夫 東京大学, 工学部, 教授 (30010961)
田胡 和哉 Faculty of Engineering, University of Tokyo, Research Associate (10188229)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1990年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1989年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | 画像処理 / 高速画像処理装置 / マルチプロセッサ / 並列処理 / 地球観測衛星 / 多段結合ネットワ-ク / 合成開口レ-ダ |
研究概要 |
本研究の目的は、地球観測衛星からの合成開口レ-ダ(SAR)画像などの大量の画像の解析を超高速で実行する小型画像処理システムを開発することである。これを高性能マイクロプロセッサをネットワ-クで結合した小規模マルチプロセッサによる構成で実現する基本方式、ならびに、より多くのプロセッサを結合しさらに処理時間を短縮する場合の設計手法を確立した。 本研究では、当初は目標を、並列度はあまり大きくないが処理効率は高くなる型のマルチプロセッサの実現に設定し研究を進めたが、その研究過程で、非常に並列度の高い場合、すなわち、非常に多数のマイクロプロセッサを結合する場合でも処理効率が抵下しないと予想される構成方式が求まり、以後、その構成方式の特徴を明らかにするためのシュミレ-ションによる性能評価と、ハ-ドウエアの実現可能性を検討するためのパイロット機の詳細設計に重点を置いて研究を進めた。 この構成方式の基本アイデアは、1台のプロセッサの中で多数の命令流を実行できる多重命令流プロセッサをマルチプロセッサの構成要素として採用し、それらを多段結合ネットワ-クを用いて共有メモリと結合する点にある。 この構成により当初計画の高性能画像処理装置が小型に実現できることが判明したので、詳細設計を行い試作を開始した。 以上の研究の過程で、システムのハ-ドウェア制作・構築に関して、設計の支援システム、動作を試作前に確認するシミュレ-タ、またカスタムLSI製作のための設計支援ソフトウェアなどの、いわゆるCADシステムが整備された。本研究においてもそのシステムを利用し、ネットワ-ク部のLSI化を完成した。 また、これらの研究と並行して、応用問題としての画像処理アルゴリズムの研究を進め、新しい画像処理アルゴリズムを開発した。
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