研究課題/領域番号 |
01430006
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学一般
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
安藤 亘 筑波大学, 化学系, 教授 (30008429)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
29,000千円 (直接経費: 29,000千円)
1991年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1990年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1989年度: 22,000千円 (直接経費: 22,000千円)
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キーワード | アルキルデンエピスルフィド / チオアリル錯体 / 二塩化ジルコノセン / エタンチア-ル / ペンタチエピン / セレナジアゾ-ル / チアゲルミラン / シラチアン / アレンエピスルフィド / βーチオアリル / チオアリル鉄トリカルボニル錯体 / チオアリルカチオン / 金属カルボニル / チオルテニウムクラスタ- / 1,2,3ーセレナジアゾ-ル / 硫黄 / 1,2,3ーブタトリエン / シクロドデカヘキサエン / ペンタスルフィド / 2原子硫黄 / エピスルフィド / シクロペンテンチオン / チオキシアリル / 1、2ージチオン / 1、2、3ーセレナジアゾ-ル / 1、2ージセレネタン |
研究概要 |
歪アレンエピスルフィド及びブタトリエンエピスルフィドはチオカルボニル化合物へのアルキルカルベン、アルキリデンカルベンの付加により合成されている。これらの化合物は熱、光及び酸触媒に対して不安定でありチオアリル中間体を経て、種々の興味ある生成物を与える。中間体のチオアルリは鉄及びルテニウムカルボニルとの反応により、安定カルボニル錯体として単離することができる。得られた錯体はトリメチレン錯体と類似の構造を有する。ゲルミレン、ジルコノセンはチオケテンと反応し、アルキリデンエピスルフィド類似のゲルマニウム、ジルコニウム化合物を生成する。ゲルミレンとの反応は、チオカルボニルイリドを経て生成する。これらの反応はNMRを用いてその反応中間体を確認できる。この反応は可逆的で、ゲルマチイランの光反応により、ゲルミレン、チオケテンを生成する。又、ジルコノセン化合物は酸で処理すると、不安定物質として知られているエノ-ル化できるチオアルデヒドを生成する。得られたチオアルデヒドはαー水素の存在にもかかわらず、安定に存在する。アレン、1,2,3ーブタトリエン及び1,2,3ーセレナジアゾ-ルと単体硫黄及び金属セレンの反応はアレンエピスルフィド及び特異な構造を有する環状ポリスルフィド及びポリセレニドを生成する。ゲルミレンの二量化で生成するジゲルメンは単体硫黄及びセレン、テルルと反応し、それぞれチアゲルミラン及びそのセレン、テルル類似体を生成する。置換基の大きい反応性ケイ素及びゲルマニウム化合物も同様に高温での単体硫黄及びセレンと反応し、歪を有する環状ケイ素、ゲルマニウムカルコゲニイド化合物を生成する。
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