配分額 *注記 |
36,000千円 (直接経費: 36,000千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
1989年度: 18,000千円 (直接経費: 18,000千円)
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研究概要 |
本研究で対象とした界面は,固ー液,気ー液,固ー固,固ー気界面であり,過去3年間の研究実績を個条書きにすると以下のようにまとめることができる。 1.固ー液界面の反応過程の解析を行うにあたり,重要な情報を与える濡れ性および固ー液界面自由エネルギ-の測定を種々の液体金属/セラミックス系について行い,多くの結果を得た。たとえば,濡れ性は固体の表面構造に大きく依存することをみいだし,同一の系においても表面構造を制御することにより,濡れ性を制御できることを明らかにした。また溶融金属/ZrO_2系においては濡れ性および反応性を界面に電圧を与えることにより,制御できることを明らかにした。またSiC繊維の濡れ性,反応性には繊維の表面性質が大きく影響していることを明らかにした。 2.気ー液界に関しては,主に反応過程の解析のための基礎情報となる液体の表面張力を測定し,検討した。対象とした系は溶融金属のみならず,溶融酸化物,溶融フッ化物などの機能性融体と多岐にわたっている。また,反応性と密接に関係するが,これまでほとんど測定されていない液体の表面粘性に関する測定も行った。 3.固ー固界面に関しては,代表的なセラミックスであるSiCと金属との反応性を測定することにより,両者の高温における両立性に関する検討を行い,両者の間での反応を抑制する可能性を明らかにした。 4.固ー気界面に関しては,高温走査型電子顕微鏡,原子間力顕微鏡を用い,固体の表面構造と反応性との検討を行った。
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