研究課題/領域番号 |
01440005
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物形態・分類学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
菊山 榮 早稲田大学, 教育学部, 教授 (20063638)
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研究分担者 |
小林 哲也 早稲田大学, 情報科学センター, 助手 (00195794)
加藤 幸雄 群馬大学, 内分泌研究所, 助教授 (30114177)
石居 進 早稲田大学, 教育学部, 教授 (90063528)
岩室 祥一 早稲田大学, 教育学部, 日本学術振興会特別研 (70221794)
松田 恒平 早稲田大学, 教育学部, 日本学術振興会特別研 (60222303)
山内 兄人 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (10053357)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
24,400千円 (直接経費: 24,400千円)
1992年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1991年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1990年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1989年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
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キーワード | 両生類 / 生活環 / 変態 / 成長 / 生殖 / プロラクチン / 成長ホルモン / 求愛行動 / 内分泌 / 行動 / 性誘引物質 / 内分泌学 / ライフサイクル / 適応 |
研究概要 |
本研究は両生類の生活環における種々の現象-変態・成長・生殖-を内分泌学的側面から解析することを目的とした。 〈変態のホルモン調節〉ウシガエル・ヒキガエルともに、プロラクチンcDNAのクローニングに成功したことからプロラクチンmRNAの測定が可能になり、その結果から血中レベルの上昇とパラレルmRNAの上昇がみられ、血中レベルの上昇が合成能の上昇にバックアップされたものであることが裏づけられた。 〈成長と成長ホルモン〉両生類では幼生器官はプロラクチンにより成体器官は成長ホルモンによりそれぞれ成長を促される。本研究では成長ホルモンはそれ自身が直接成長を引き起こすのではなく哺乳類におけると同じようにソマトメディン様物質によって成長が促進されることを示す結果が得られた。又ウシガエル成長ホルモンの単離・一次構造解析が行われ血中レベル及び下垂体中の測定も可能になった。その結果幼若個体で最も成長ホルモンの放出・合成が起こっていることが分かった。又両生類の成長ホルモンが得られたことにより、両生類由来のプロラクチン・成長ホルモン・哺乳類のそれらとを生物活性の面で比較することができ、両者の間の違いも明らかになってきた。 〈生殖とプロラクチン・成長ホルモン〉下垂体ホルモンのうち生殖腺刺激ホルモン以外のホルモンの生殖への関与はそれほどよく知られていない。本研究ではRana esculentaでvitellogenin合成に成長ホルモンが関与していること、イモリで雄の生殖行動の発現にプロラクチンが関与していることを明らかにした。又雄の肛門腺より雌誘引物質が分泌されるが、その分泌能及びそれに対する雌イモリの反応性を高めることにもプロラクチンが関与して得ることが分かった。
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