研究課題/領域番号 |
01440024
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中川 八郎 大阪大学, たんぱく質研究所, 教授 (20029937)
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研究分担者 |
岡田 雅人 大阪大学, たんぱく質研究所, 助手 (10177058)
永井 克也 大阪大学, たんぱく質研究所, 助教授 (70029966)
松田 義宏 大阪大学たんぱく質研究所, 助手 (80165836)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1990年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1989年度: 10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
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キーワード | 概日リズム / 蛋白質チロシンキナーゼ / 視交又上核 / CSK / 細胞周期 / カルシウムチャンネル / 原がん遺伝子 / 遺伝子破懐法 / 概日時計 / 網膜視床下部路 / p60^<c-src> / D型G1サイクリン / c-fos / 視交叉上核 / キスカル酸受容体 / MAP kinase / VGF / pp60°^<ーsro> / 電位依存性カルシウムチャンネル / チロシンキナ-ゼ / がん原遺伝子 / Ca^<2+>チャンネル / 脳へのエネルギ-供給 / VIP / NGF / pp60^<c-src>Rinase / ホスホイノシチドサイクル / Ca^<++>チャンネル / Inositol polyphosphatase |
研究概要 |
1.概日リズムの発生と蛋白質チロシンキナーゼ(PTK)との関連、ラット脳内にインスリンを連続授与すると概日リズムが破綻することを見出したことから、PTKが重要な鍵を握ると考えて実験をすゝめてきた。その結果、(i)PTKの阻害剤であるZnとラット脳内に授与すると概日リズムが消失すること、(ii)原がん遺伝子の産物であり、PTK活性を持ち、シグナル伝達に重要な役割を果すと考えられるp60^<c-src>がSCN(視交又上核)で日周変動を示すことを明かにし得た。(iii)このp60^<c-src>の活性制御をおこなう酵素を見出し、CSKと名付けた。本酵素は神経の分化に関与することを遺伝子破懐法によって証明することができたが、csk遺伝子破懐マウスは胎生11日目で致死となったゝめ、CSKの概日時計の時刻信号の発信への関与は証明できなかった。しかし、(iv)全く分製しない成熱ラッと脳から細胞分裂の調節因子であるG型のサイクリンDを見出すことができたので、時刻信号の発信を極めて密接な関係があるものと考え、前者と後者の信号の授受の機構解析から、時刻信号発信の分子機構の研究を進めつゝある。 2.カルシウムチャンネル。ラットのSCNに揮入したカニューレを通じて種々の活性物質、阻害剤などを授与し、それらのリズムに対する効果を解析した結果、グルタミン酸受容体のうちAMPAカイニン酸型と、電位依存性のうち、N型チャンネルが概日リズムの発生に関与することを明かにした。 3.明晴サイクルへの同調機構。概日時計を明晴サイクルに同調させる信号を伝達する網膜視床下部路の入力するSCN腹外側部に光に応答してc-fosが変動することを見出した。 4.SCNの腹外側部の機能に関する研究。上記の研究の過程で、この部分に脳への血糖供給、血圧、滲透圧などの調節中枢の存在すること、光がこの部分を介して自律神経機能の調節に関与することなど明かにした。
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