研究課題/領域番号 |
01440032
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山西 弘一 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10029811)
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研究分担者 |
倉田 毅 国立予防衛生研究所, 部長 (50012779)
奥野 寿臣 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (10221152)
早川 安彦 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60144523)
白木 公康 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (50135745)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
20,300千円 (直接経費: 20,300千円)
1991年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1990年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1989年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | HHV-6 / 突発性発疹 / DNAクローニング / 潜伏感染 / PCR / HHVー6 / DNAクロ-ニング |
研究概要 |
1.HHV-6の定量法の確立 通常HHV-6の定量法はヒト臍帯血リンパ球を用いていたが、継代細胞であるMT-4細胞でウイルス量の定量及び中和抗体が測定可能となった。この系を用いて日本、タイ国での血清疫学を行なってきた。 2.HHV-6の遺伝子の解析 HHV-6遺伝子解析を行なう目的でDNAをクローニングし、更にシークエンスを行なった。遺伝子が巨大であるので一部のシークエンスは行なえたが、現在コーディング部を解析中である。一部シークエンスされたものを用いてPCR法を開発し、臨床材料よりウイルスDNAの存在を検出できる系を確立した。このPCRの系は潜伏感染状態の系にも応用され、現在各種の慢性病(リンパ腫、慢性疲労症候群)中のウイルスDNAを検出しつつある。 3.HHV-6タンパクの解析 ウイルスを精製しウイルス粒子には少なくとも29種タンパクが存在しその中6種は糖タンパクであることが判明した。又各種のモノクローン抗体を採取し、その中3種の糖タンパクの生物学的活性、細胞内プロセッシングを解析した。更にHHV-6にはウイルス特異ポリメラーゼが在存し薬剤の効果も解析した。 4.HHV-6の動物実験系の確立 小動物ではHHV-6の増殖はみられなかったが、種々のサルには抗体が存在することを見出し、更にカニクイザル、アフリカミドリザルに実際に感染させ、感染系が成立することを見出した。今後この動物系を用いて感染病態、潜伏感染の系として用いたい。
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