研究課題/領域番号 |
01440044
|
研究種目 |
一般研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
前川 喜平 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80056613)
|
研究分担者 |
奈良 隆寛 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (80180537)
所 敏治 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40112841)
伊藤 文之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (10057010)
衛藤 義勝 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (50056909)
桜井 進 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20056542)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
1991年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1990年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1989年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
|
キーワード | Krabbe病 / オリゴデンドログリア細胞 / サイコシン / NiemannーPickマウス / コレステロ-ル / golgiーlysosomal complex / NGFRcDNA / NGF / NGFRカスケ-ド / NiemannーPick病マウス / twitcherマウス / スフィンゴミエリナ-ゼ / Blood Brain barrier / マンノ-ス含有オリゴ糖 / リポゾ-ム療法 / 動物モデル / Niemann-Pichマウス / レトロウイルスベクタ- |
研究概要 |
1)Krabbe病の動物モデルをもちいての脳障害の病因、治療の可能性に関する研究:Krabbe病の動物モデルであるtwitcher mouseを用いて、オリゴデンドログリア細胞を培養して形態変化を検討すると培養後、日数を追うに従い細胞数の減少、形態異常などを明らかにした。またサイコシンの高速液体クロマトを用いてその定量法を確立した。サイコシンは、Krabbe病マウスの組織で著明に著積しており約正常の100倍以上である。サイコシンの蓄積が脳障害の重要な病因と考えられる。 2)NimannーPick病モデルマウスを用いて細胞内コレステロ-ルの代謝:NiemannーPick病マウスは、ヒトニ-マンピック病のモデルとして明らかにされているが我々は本モデルがヒトニ-マンピック病のモデルであることを明らかにした。即ち、コレステロ-ルのエステル化の障害が、認められると共に著明な遊離コレステロ-ルの組織への蓄積が認められる。また我々は、コレステロ-ル以外に種々の糖脂質が脳、肝、腎等全身の組織に蓄積している。又、コレステロ-ルの蓄積がgolgiーlysosomal complexにあることを明らかにした。 3)ヒト神経芽細胞腫にnerve growth factor geneを発現されることにより、腫瘍の良性化現象がみられた。 ヒトNGFRcDNAを機能的に内因性NGF/NGFRカスケ-ドを発現しない神経芽細胞腫株(HTLA280)中へトランスフェクションした。樹立されたトラントフェクタントはNGF処置に引き続いて、機能的高親和性受容体を示唆するー過性のcーfos発現を示し、NGFに応答し、DNA合成の停止を伴う形態学的分化を引き起こした。この結果、神経系細胞の特性を持つ細胞内でのNGFRcDNAの発現が適切な細胞外環境において、機能的NGF/NGFRシグナルカスケ-ドを構成することを示唆した。
|