研究課題/領域番号 |
01440054
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 大分医科大学 |
研究代表者 |
小林 迪夫 大分医科大学, 外科学, 副学長 (20038657)
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研究分担者 |
吉田 隆典 大分医科大学, 外科学, 助手 (90220649)
御手洗 義信 大分医科大学, 外科学, 助手 (70166049)
金 良一 (金島 良一) 大分医科大学, 外科学, 講師 (40185905)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1989年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
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キーワード | 肝移植 / 免疫抑制剤 / 肝保存 / Cytokine / 脂質過酸化 / 肝微小循環 / Prostaglandin / FK506 / Azathioprine / Immunosuppressant / Cyclosporine / Liver preservation / 肝温阻血 |
研究概要 |
ラット及び豚の肝臓温阻血モデルを作製し、種々の免疫抑制剤(cyclosporine azathiopurineおよびFK506)を前投与したところ、免疫抑制剤処置群に著明な生存率の向上が認められた。さらに、4℃Eu-roCollins液を用いて肝臓を12時間保存後に同所性に肝移植すると免疫抑制剤のRecipient処置により特に生存率が改善した。この免疫抑制剤の冷および温阻血肝障害改善効果を種々のchemical mediatorsの観点から検討したところ、阻血肝再潅流后の細胞膜脂質過酸化の抑制、肝微小循環の改善、肝類洞内皮系の保全さらにcytokine(TNF)の産生抑制を伴っていることが判明した。特に長期冷保存肝移植実験においてRecipientへの前処置が有効である事実は、保存肝生着には肝以外の全身炎症・免疫系が関与することが示唆され興味深い。以上の研究結果より、肝移植に際してはDonor又はGraft処置のみならず、Recipientへの対策が移植肝viability向上に重要な役割をなすものと考えられ、本邦での臨床肝移植の再開に当たり、Recipientの免疫抑制機構の制御が拒絶反応対策のみならず、臓器機能維持の観点からも重要な意味をなすものと考えられる。
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