研究課題/領域番号 |
01440095
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体物性学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
木下 一彦 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30124366)
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研究分担者 |
神山 勉 理化学研究所, 生物物理研究室, 研究員 (30170210)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
33,300千円 (直接経費: 33,300千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
1989年度: 21,900千円 (直接経費: 21,900千円)
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キーワード | マルチショットパルスレーザー顕微鏡 / 多画像顕微鏡 / 偏光蛍光顕微鏡 / 細胞電気穿孔 / 細胞電気変形 / アクトミオシンモーター / 受精の分子機作 / 顕微鏡 / アクチン / ミオシン / ねじれ運動 / 受精 / ウニ / パルスレ-ザ- / 電気穿孔 / 超高速撮像技術 / リポソ-ム / 電気変形 / 燐光偏光解消 / 偏光蛍光 |
研究概要 |
1.マルチショットパルスレーザー顕微鏡の試作 マルチフレームストリークカメラの採用により、マイクロ秒おきに4駒の顕微画像を撮影できるシステムを完成させた。 2.細胞電気穿孔と細胞電気変形 上記パルスレーザー顕微鏡の下で、ウニ卵およびリポソームの電気穿孔および電気変形のメカニズムを調べた。電気穿孔に伴い膜コンダクタンスが局所的に数S/cm^2という大きな値になること、電場印加時間とともに陽極側と陰極側のコンダクタンスに非対称性が生じること、など多くの知見を得た。また、電場印加により細胞やリポソームが大きく変形し、その方向が内外の塩濃度比で決まることなどを見いだした。 3.多面像顕微鏡 1つの試料に付き何種類もの顕微画像(透過光像と蛍光像、波長の異なる蛍光像、偏光蛍光像など)を同時かつ連続的に1台のビデオカメラに記録できるシステムを開発した。 4.偏光測定による分子配向測定 多画像顕微鏡による偏光蛍光測定から、ミオシンとの相互作用によるアクチン分子のアクチン線維内での向きの変化は滑走時も含めてほとんど起きないことを見いだした。さらに蛍光色素1分子の偏光蛍光イメージングにより、アクチン線維が滑走に伴い線維軸回りに回転することを定量的に示した。 5.受精現象の解析 上記多画像顕微鏡の下で、卵・精子の受精時における形態変化、カルシウム濃度およびpH変化、微絨毛伸長などの過程を同時観察できた。
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