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日本における中国山水画受容の問題ー特に漸派系絵画の影響について

研究課題

研究課題/領域番号 01450008
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 美術史
研究機関多摩美術大学

研究代表者

横田 忠司  多摩美術大学, 美術学部, 助教授 (20063779)

研究分担者 近藤 秀実  多摩美術大学, 美術学部, 助教授 (90225623)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード漸派系絵画 / 日本人好み / 北宗画・北画 / 南宗画・南画 / 文人画 / 尚南貶北論 / 室町水墨画 / 江戸の唐絵派 / 浙派系絵画 / 載進・呉偉画系 / 狂態邪学 / 日明・日清交渉 / 室町水墨山水画 / 江戸絵画
研究概要

本年度は、前年度からの研究、日本に現存する漸派系絵画およびその影響を受けた室町期以降の日本絵画の調査・撮影と中国出版図書・日本出版図書に見える日本絵画と関係があると思われる漸派系絵画の資料の収集を継続的に行った。後者はほぼ完了したが、前者については所蔵者の都合等があってまだ未調査分があることをお断りしておく(早期に終了させる)。さらに本年度は、上記の事項および前年度の実績の成果に積み上げる形で、次の研究をした。まず全体的には、
1、“日本人好み"を理解するために、日本絵画と中国絵画、とくに室町以後のそれと漸派系絵画の間の同質性と異質性を考察した。
2.日本人と中国人の絵画に対する態度や理念を考察した。
3.日本絵画と中国絵画の文脉の相違を考察した。
4.日本における時代による漸派系絵画の受容態度の質の相違を考察した。
次に各論としては、横田が、雪舟を中心として室町水墨画に同時代的な影響を及ぼした漸派系絵画の問題を、近藤は、江戸の文人画家達(馬孟煕、渡辺玄対、谷文晁前後)が積極的に受容消化した漸派系絵画の問題を担当考察した。
本研究は、日本・中国にかかわる北宗画対南宗画の問題、それにともなう尚南貶北論や狂態邪学派の評価の問題、日本人の中国画観の問題、日本における北画系絵画(室町水墨画、漢画、江戸の唐絵派)の形成と展開、それと南画(文人画)との関係等、山水画を軸にしても、中世・近世の日本絵画の一断面を解明せねばならないという広範囲で複雑極まる課題となったが、できるだけ具体的に作品と資料に沿って、論文を含んだ調査報告書を提出していく。

報告書

(2件)
  • 1990 実績報告書
  • 1989 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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