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近代大学における社会科学の制度化に関する実証的研究ー日欧の比較ー

研究課題

研究課題/領域番号 01450024
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関東北大学

研究代表者

秋永 雄一 (1990)  東北大学, 教育学部, 助教授 (90212430)

田原 音和 (1989)  東北大学, 教育学部, 教授 (30004104)

研究分担者 星山 幸男  東北大学, 教育学部, 助手 (10219181)
水島 和則  東北大学, 教育学部, 助手 (00219627)
坂根 治美  東北大学, 教育学部, 助手 (40187026)
不破 和彦  東北大学, 教育学部, 教授 (60004115)
田原 音和  東洋大学, 社会学部, 教授 (30004104)
佐藤 直由  山形大学, 教養学部, 助教授 (00125569)
秋永 雄一  東北大学, 教育学部, 講師 (90212430)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード学問的正統性 / 制度的正統性 / 社会学の制度化 / 講座 / 諸学問との交流・論争
研究概要

19世紀後半から20世紀初頭にかけて西欧の諸大学に社会・人文諸科学が制度化されたことは、「近代大学」成立の重要な一契機である。英・独・仏三カ国の社会学の制度化を例にとると、制度的正統性と学問的正統性の二要件を備えることがその制度化にとって必須であった。前者は国家的要請によって、後者は哲学を筆頭とする古典学中心の学問的承認によって保障される点で各国は共通していたが、二つの正統性は歴史的に必ずしも相即しなかったこと、各国での制度化はそれぞれの国の市民社会の成熟度によって異なる特徴を示し、それがそれぞれの国の代表的社会学者の理論に特徴的に表われることが確認できる。しかし、各国とも社会学が双方の正統性を一般的に獲得するのは、実に第二次大戦後のことになる。
(1)19世紀に大学のもっとも充実していたドイツでは哲学部の解体、法学部の拡張、分化という形で、国家的要請の強い社会科学(例えば経済学、社会政策学など)の制度化を中心に進むが、学問の自律性と国家要請との関係が新たな緊張関係をもたらし、社会学の制度化はむしろマイナ-な地位におかれる。(2)フランスでは第三共和制の名の下に強い国家主導の形で大学改革が行われ、社会学はその一翼を担う形で制度化されるが、逆に学問的正統性を獲得するのに長い時間を要する。(3)イギリスでは大学改革が遅々として進まなかったが、諸科学の制度化にはやはり新大学の創設(ロンドン大学ほか)と国家の介入を必要とした。ここでも、社会学の制度化はとくに学問的正統性の承認で遅れた。
三カ国とも社会諸科学の導入は高等教育改革を必然のものとしたが、その成果を輸入した日本では、社会学はむしろ当初から制度的正統性によって学問的正統性が保障される形をとり、同じく西欧諸大学の影響を受けたアメリカの場合とも異なった特徴を示す。

報告書

(2件)
  • 1990 実績報告書
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田原 音和: "世紀の転換期におけるフランス社会学と歴史学 ーシミアン.デュルケ-ムとセニョ-ボスー" 東洋大学社会学部紀要. 第28ー1号. 5-56 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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