研究課題/領域番号 |
01450038
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 国際日本文化研究センター |
研究代表者 |
濱口 恵俊 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (50030036)
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研究分担者 |
柏岡 富英 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (40142591)
早川 間多 (早川 聞多) 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (10208605)
園田 英弘 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (50027562)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 高度情報社会 / ニュ-メディア / パソコン通信 / BBS / オフライン・ミ-ティング / ネットワ-ク / コンピュ-タ-通信 / 人的関係 / デ-タ・ベ-ス |
研究概要 |
本研究の目的は、高度情報社会における人間関係の様相が、ニュ-メディアの発達に伴ってどのように変わろうとしているのかを実証的にとらえることにあった。すなわち、社会の情報化が高度化するにつれて、従来のような直接的な人的ネットワ-クに頼ることなく、技術的に発達した通信手段を活用することによって、必要な情報交換と業務遂行がストレ-トに可能となってきた。しかしそうした新しい交信形態が、本当に妥当であるか否か、とくに直接の人的連関を重視してきた日本社会で現実にどうな状況にあるか、といった点について、実際に検証してみる必要がある。その解明が本研究の主目的である。 本研究の課題1「高度情報社会における各種コミュニケ-ションの実態調査」に関しては、文献研究によって、ニュ-メディアの発展の歴史を確認したが、とくにその中で利用度の高いデ-タベ-スの活用について実状を調べ、デ-タ検索における問題点を探った。具体的には、わが国有数のデ-タベ-スである日経テレコムについて、検索方法上の難点とその改善法について検討した。 課題2「高度情報社会における情報ネットワ-クと人的連関との機能的接合についての実験・調査研究」に関しては、直接の人的連関なしに情報のやりとりができるパソコン通信・ワ-プロ通信などにおいて、面識関係をどの程度必要とするのかを、実証的にかつ実験的に調査した。すなわち、パソコン通信におけるあるBBS(電子掲示板システム)にメンバ-として加入し、そこでの電子会議やチャットを通じて交信を行なったが、その際メンバ-が交信だけでは満足しえず、オフライン・ミ-ティングと称する会合を開くことを知り、それに参加してどのような面識関係が展開されるのかを実地に観察した。その結果、パソコン通信においても、直接の人的連関が不可欠の要因であることを確認しえた。
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