研究課題/領域番号 |
01450057
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
橋口 倫介 上智大学, 文学部, 教授 (80053453)
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研究分担者 |
鈴木 宣明 上智大学, 文学部, 教授 (30053531)
シロニス R.L. (R.L. シロニス) 上智大学, 文学部, 教授 (60053500)
ペレス F. (F・ ペレス) 上智大学, 文学部, 教授 (30053466)
リーゼンフーバー K. (K・ リーゼンフーバー) 上智大学, 中世思想研究所, 教授 (60053633)
大谷 啓治 上智大学, 文学部, 教授 (30053557)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 学問論 / スコラ学 / 古き道 / 新しき道 / 自然学 / 歴史学 / 神学 / 大学 / 中世 / アリストテレス主義 / 哲学 / 経験論 / アウグスティヌス主義 / 唯名論 / カロリング・ルネッサンス / 初期スコラ学 / 修道院文化 / 形而上学 / 倫理学 |
研究概要 |
本計画の2年目で最終年度に当る平成2年度は13世紀から15世紀までの学者の自己理解と知識観の変遷との関係が研究課題となった。この研究テ-マを計画通りに時代区分に従って3つの分野に分けて研究が進められた。1.13世紀の知識観は、大学とくに神学部と哲学部において形成されたものなので、パリ大学とオックスフォ-ド大学における学問論が主題となり、2.14・15世紀に関して、フランス・ドイツ・イギリスにおける「古き道」と「新しき道」という2通りの学問理解が研究され、3.14世紀後半〜15世紀は、イタリアの人文主義にみられる学問観が研究課題となった。1.に関して、13世紀大学において展開された知識観の内、3つの基本形態が区別できるようになった。(1)12世紀サン=ヴィクトル派の学問観を継承・発展させた旧フランシスコ会学派とくにボナヴェントゥラに代表される神学的学問観では、諸学問を神学の下で統一しようとする伝統的知識観、(2)ボエティウスを通して媒介されたアリストテレスの哲学的学問論を受け継いだドミニコ会とくにトマス・アクィナスによって代表される認識論的知識観、(3)オックスフォ-ドにおける、アラブ哲学とアウグスティヌス主義の光論を基盤とし、中期フランシスコ会学派とくにロジャ-・ベ-コンによって代表される数学的・実用主義的な知識観。2.に関して、14・15世紀ヨ-ロッパ北方において、(1)いわゆる「古き道」のアルベルトゥス学派、トマス学派、スコトゥス学派における体系的で思弁的な学問観、(2)「新しき道」を自称した形式論理的・唯名論的・経験論的な学問観、(3)とくにフランスにおいて登場した自然学・経済学・歴史学などの新学問によって特徴づけられた知識観。3.に関して、14・15世紀イタリアにおける学問を生活・文芸・人間形成と結びつけて考察する初期ルネサンスの知識観を研究し、その社会的背景と学者の精神性との連関性を明確にとらえることができた。
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