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石質遺跡の新しい保存技術の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01450060
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 考古学
研究機関東京国立文化財研究所

研究代表者

西浦 忠輝  東京国立文化財研究所, アジア文化財保存研究室, 室長 (20099922)

研究分担者 肥塚 隆保  奈良国立文化財研究所, 飛鳥藤原宮発堀調査部, 主任研究官 (10099955)
川野邊 渉 (川野辺 渉)  東京国立文化財研究所, 修復技術部, 主任研究官 (00169749)
青木 繁夫  東京国立文化財研究所, 修復技術部第3研究室, 室長 (60088797)
三浦 定俊  東京国立文化財研究所, 保存科学部物理研究室, 室長 (50099925)
研究期間 (年度) 1989 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード石質遺跡 / 保存 / 新技術 / 有機ケイ素樹脂 / 注入含浸 / 撥水層
研究概要

水を絶つことにより石質遺跡の保存を行うことを目的に、石と同じ成分で化学的に反応結合し、かつ強力な撥水性を有する有機ケイ素樹脂を石質遺跡のすぐ内側(背部)の岩盤中に常圧で注入含浸し、遺跡の内側(背部)に強力な不透水層(厚く均一に撥水層)を形成させることにより、遺跡部への地中水の浸入を阻止して、その劣化を防止するとともに遺跡部を乾燥状態にして、強化処置(表面からの樹脂含浸処置)を容易かつ効果的にする方法について実験的研究を行って来た。
平成一年度、福島県小高町、史跡・薬師堂石仏近くの岩崖において実験施工を行い、平成二年度にその部分でコア-ボ-リング調査を行った。施工以降、処置部分は乾燥を続け、現在では高い乾燥状態にある。
本年度は、更にコア-ボ-リング調査を行って、岩体内での撥水層の形成具合(樹脂の分布度合)を詳細に調べた結果、岩体内部に一定の厚さの撥水層(樹脂含浸層)が形成されていることが確認された。
また,現地実験と並行して、実験室において樹脂含浸された石の撥水力の耐久性について種々の劣化促進試験を行った結果、極めて高い耐久性があることが確認された。
表面からの樹脂含浸強化処置を現地実験の最終段階とし行い、高い乾燥状態にある多孔質の岩体には、容易に多量の樹脂が含浸されることが確認された。
本研究で行った現地施工箇所については、今後も定期的な調査を行って行く予定である。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書
  • 1990 実績報告書
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tadateru NISHIURA: "A NEW METHOD FOR THE CONSERVATION OF ROCK RELIEFS" 龍門石窟1500周年国際学術研究討論会論文集. (1993)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 西浦忠輝: "屋外石造文化財の劣化と保存" マテリアルライフ. Vol.1,No2. 73-77 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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