研究課題/領域番号 |
01450068
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
仏語・仏文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
冨永 明夫 東京大学, 教養学部, 教授 (70012317)
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研究分担者 |
松村 剛 東京大学, 教養学部, 助手 (00229535)
椎名 亮輔 東京大学, 教養学部, 助手 (40215934)
中地 義和 東京大学, 教養学部, 助教授 (50188942)
湯浅 博雄 東京大学, 教養学部, 助教授 (30130842)
竹内 信夫 東京大学, 教養学部, 助教授 (00107525)
稲賀 繁美 東京大学, 教養学部, 助手 (40203195)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | ジャ-ナリズム / ロマン主義 / 第二帝政(フランス) / 第三共和制(フランス) / スタンダ-ル / ボ-ドレ-ル / ランボ- / マラルメ / 象徴主義 / 受容 / 音楽学 / 文献学 / バタイユ / ク-ルベ / 第二帝制(フランス) |
研究概要 |
平成元年度から三年度にかけてわれわれがおこなった研究の成果は、以下の四点にまとめることができる。 1.まず、十九世紀フランスの定期刊行物を収集しえたこと。『ル・フィガロ』『ル・フィガロ・シュプレマン・リッテレ-ル』『ラ・クロッシュ』『ラ・ルヴュ・ファンテジスト』『ル・メッサ-ジュ・ド・ラサンブレ』『ロ-ロ-ル』『ラ・コ-ティディエンヌ』『ル・ゴ-ロワ』といった刊行物をマイクロ・フィルムの形で購入したことは、東京大学本郷キャンパスの新聞研究所の基礎的資料収集を補完するものであり、一次資料をもとにした研究を今後継続してゆくための基盤となる。 2.ロマン主義の時代の小説とジャ-ナリズムの関係。これについては冨永がスタクダ-ルの場合をとりあげ、当時の日刊新聞『ラ・コ-ティディエンヌ』との関連から、小説『アンリ・ブリュラ-ルの生涯』(1835ー36年)を精密に分析し、社会と作家との相互作用をあとづける論文をフランス語で発表した。 3.第二帝政期の文学とジャ-ナリズムの関係。これについては、松村がボ-ドレ-ルの詩をとりあげ、それが『家庭評論』という定期刊行物に発表されたにはいかなる意図にもとづいているのか、また、詩人が下敷にしている中世神学者の伝説的挿話が言及された『両世界評論』誌の論考およびその源泉の調査がいかに詩の理解に寄与するかを示す、綿密な論考を提出した。 4.第三共和制下の文学・芸術と社会の相関。これについては、湯浅と中地がそれぞれランボ-の作品をとりあげて詩人と社会の関係を精密に研究したほか、竹内はマラルメの難解な作品とジャ-ナリズムの関係を追跡し、椎名は音楽の分野における社会との相関についての論究を発表した。
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