研究概要 |
本研究の目的は,ペルシャ文学・文化に関するデ-タベ-ス構築の試みである。デ-タ処理はパ-ソナル・コンピュ-タを利用した。 この目的のために,11世紀に記された長編叙事詩『ヴィ-スとラ-ミ-ン』が選ばれた。この叙事詩はペルシャ文学作品であるだけではなく,イランにおける女性の生活,習慣,教育,信仰,思想などの分野の格好の資料でもある。テキストは8908行の対句で構成されている.各対句を1レコ-ドとしてアスキ-ファイルの形式で入力した。 ペルシャ語のデ-タベ-スの構築とその目的別処理を可能にするために,パ-ソナル・コンピュ-タ用のプログラムが開発された。そのうち主なものは,ペルシャ文字を含むテキストの印字プログラム,印字プログラム用のペルシャ文字フォント作成プログラム,テキストから抜きだしたペルシャ語の単語をペルシャ文字のアルファベット順に並びかえるプログラム,異なり語とその頻度数をもとめるプログラムなどである。 堤出される本研究の成果は3部からなり,各内容は以下のとおり。 PARTI 論文 岡田恵美子:ペルシャ文学・文化のデ-タベ-ス化 ーー 女性の生活と思考を中心に ーー 町田和彦 :特殊文字,特殊言語の機械処理 ーー ペルシャ文字,ペルシャ語の場合 ーー ペルシャ文字のアルファベットにならべた異なり語と頻度数のリスト 頻度順にならべた異なり語リスト PARTII 異なり語のコンコ-ダンス PARTIII テキスト『ヴィ-スとラ-ミン』 成果であるペルシャ語デ-タベ-ス,開発された各種処理プログラムは著作権が侵害されない限りにおいて研究者の利用が可能である。
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