1)三回にわたる沖縄・奄美の現地調査によって多くの知見をえることができた。 2)なかでも奄美調査によって、奄美にも「地割制度」が琉球本島同様に存在していたという微表を確かめることができた。この微表については今後の精査をなお必要とするが、この微表が確かなものと確定できれば、「古琉球」の社会経済史研究に画期的な寄与を果すであろう。何故ならば、奄美に「地割制度」が存在したという事実を確認できれば、「地割制度」の起源を15世紀にまで遡らせることができるからである。 3)この研究はほぼ終了した。荵集史料を整現し、2)の問題点を吟味して一冊の単行本に研究成果を公表する予定である。(11[図書]〓参照)
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