研究概要 |
(1)次のとおり研究会を開催し,報告をおこなった。1989年4月24日安岡「商家家主の業務関与と専門経営者の行動形態」,5月22日石川「財閥論と企業集団論の接点(上)」,6月15日石川「同上(下)」,7月10日瀬岡「財閥経営者の供給源」,11月20日瀬岡「財閥経営者の供給源としての八幡商業学校」,12月18日安岡「近世商家雇用制度の解体過程」,1990年4月23日石川「1986年以降の財閥史研究」,5月21日瀬岡「杉浦重剛の関連組織」,6月18日石川「インド財閥史研究の成果」,11月5日石川「日窒コンツェルン研究の成果」。 (2)このほか1990年2月16・17日に開催された「韓日経営史会議」において安岡は「戦前期日本の財閥所有者と経営者との関係」と題する講演をおこない,石川は「財閥(史)論と企業集団論の接点ー財閥史の新しい課題ー」と題する報告をおこなった。 (3)これらの結果、成果として次の著書・論文を発表した。安岡『財閥の経営史(改訂版』(社会思想社)・同「戦前期日本の財閥所有者と専門経営者の関係」(『経営史学』第25巻1号),石川「財閥(史)論斗企業集団論斗接点」(『経営史学(韓国)』第4輯) 瀬岡「三井物産の企業者史的研究」(『彦根論叢』第255・256号),同「江商の企業者史的研究」(『研究彙報』第33号),同「江川系企業者と準拠集団」(『研究紀要』第23号),同「企業者活動供給の原基」(『彦根論叢』第262・263号)。 (4)現在安岡は所有と経営の視点から,石川は財務特性分析の視点から,瀬岡は企業者史の視点から研究を続行し,近々安岡・石川編著『近江商人史の再検討(仮題)』が刊行される。
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