研究課題/領域番号 |
01450109
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
浮田 典良 関西学院大学, 文学部, 教授 (60026721)
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研究分担者 |
田和 正孝 関西学院大学, 文学部, 専任講師 (30217210)
山本 剛郎 関西学院大学, 社会学部, 教授 (90068742)
八木 康幸 関西学院大学, 文学部, 教授 (80122224)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 過疎地域 / 社会地理学 / ライフサイクル / 基本的生活行動 / 離島 / 山村 / 人口還流(Uタ-ン) / Uタ-ン |
研究概要 |
上記の研究代表者と研究分担者のほかに、関西学院大学大学院研究生5名に依頼して調査研究を実施してもらったので、研究成果報告書にはそれら諸君の研究成果をも併せて収めた。 日本の山間部や離島の村では、1960年ころからの高度経済成長期に、多くの人々が都市へ流出し、過疎が大きな問題となった。近年、過疎地域の人口減少は、1960年代から1970年代前半までにくらべると、さほど顕著ではなくなったが、さまざまの新たな問題が発生している。 1.65歳以上の高齢者の占める比率は、近年、全国的にもしだいに高まっているが、過疎地域ではとくに高い。一人暮らしの高齢者や高齢者夫婦のみの世帯が多く、市町村の行政にとって大きな課題となっている。 2.高度成長期にくらべると、近年は過疎地域でも、第三次産業部門での雇用がふえてきた。従って10〜20歳で一旦村から出て行った人々が20〜30歳で還流する傾向がみられるが、しかしそれは、出て行った人々のごく一部にすぎない。 3.1960年代に出て行って大都市圏で勤めていた人々が、近年、停年を迎えて年金生活に入り、郷里の村へ帰ってくることがある。この傾向も、過疎地域の人口高齢化に拍車をかけている。 4.過疎地域では、人口減少と人口高齢化の結果、営農形態や漁法などに変化が生じている場合がある。研究分担者の一人は、九州の離島の漁村で、そのことを検証した。 5.若年層の流出に伴い、村の民俗行事にも変化が生じている。村の伝統的な祭の開催時期やその内容に変化がみられる。 6.山間部の過疎地域では、路線バスが営業困難となって廃止され、町村が代替バスを運行している場合がある。
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