研究課題/領域番号 |
01450111
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
坂元 昂 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (00016338)
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研究分担者 |
鈴木 宏昭 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (50192620)
市川 伸一 東京工業大学, 工学部, 助教授 (70134335)
牧野 暢男 日本女子大学, 文学部, 教授 (00007973)
牟田 博光 東京工業大学, 工学部, 教授 (70090925)
繁桝 算男 東京工業大学, 工学部, 教授 (90091701)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 創造性 / 発明工夫 / 家庭環境 / 直観力 / 論理性 / 追求力 / 自律性 / メディア / 環境分析 / 教育工学 / 追跡調査 / インタビュ- |
研究概要 |
発明工夫展で賞を取る子供の特徴を明かにし、発明工夫の能力とは何か、またその能力を促進するための家庭環境の特徴は何かを普通の子供のそれと比較し、発明工夫能力の開発に資することを目的として研究を行った。 その結果次のようなことが明らかになった。 1.受賞者の父母へのアンケ-ト調査の結果、発明工夫展受賞者の家庭環境の特徴として、「理科メディアへの接触」「子供の創る作品への援助」があげられた。 逆に「子供の教育に対する干渉」は、普通の子供と比較して受賞者の家庭の方が少なかった。 2.発明クラブの指導者からみた発明工夫の上手な子供と苦手な子供の特徴を比較すると、両者をよく見分ける特徴として「発想力」「探求心」「指導性」「自己表現力」が顕著で、判別分析の結果もほぼ完全であった。 3.受賞者と普通の子供に対して「発明工夫の能力」、学習意欲、理科学習技能の調査を行い、受賞者の特徴および他の調査項目との関連が多変量分析を用い分析した。 その結果、受賞者の特徴として「直観力」「論理性」「追求力」「応用力」「自律性」が顕著であった。 さらに回帰分析によると、理科メディアへの接触が高いことが、子供の科学的な思考力、発想力を高めることが示された。 以上のことから結論として、以下の点が明らかになった。 1)発明工夫の得意な子供には、普通の子供と比較して、「直観力」「論理性)「追求力」「自律性」の特徴がある。またそれらは「発明工夫の能力」を測る一つの基準にもなる。 2)子供の発明工夫の能力は、家庭における「理科メディアへの接触」「子供の創る作品への援助」によって促進された、「子供の教育に対する干渉」により抑制される。
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