研究課題/領域番号 |
01460009
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
藤本 光昭 名古屋大学, 理学部, 教授 (70022580)
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研究分担者 |
沢 武文 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90111864)
花輪 知幸 名古屋大学, 理学部, 助手 (50172953)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1989年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 銀河磁場 / 降着円盤 / パ-カ-不安定性 / 銀河中心核 / 回転ガス体 / 球状星団 / フィッション(分裂) / 巨大分子雲 / MHD / パ-カ-不安定 |
研究概要 |
宇宙・銀河の激しい多彩な現象と、これら天体の構造と進化は、重力・磁場・回転に支配されている。その中で本課題では以上の項目を明らかにした。 (I)銀河の大規模な双対称渦(BSS)と軸対称渦(ASS)磁場を電波のファラデ-回転を用いて決定した。同時に、この磁場構造を、差動回転をしている星間ガスにおける磁場の乱流拡散と発電作用を導入することによって理論的に再現した。銀河ハロ-の磁場構造の予言(本研究期間中に旧西独の電波天文学研究所の観測によって証明された)、BSS磁場と銀河の密度波との相互作用、BSS磁場と宇宙磁場との関連、等の問題を解き、新しい研究分野の基礎を築いた。 (II)銀河ガス円盤を局所的にとらえ、星間ガスと自己重力・磁場・差動回転との相互作用を電磁流体力学的に追跡した。その結果、パ-カ-とジ-ンズの両不安定と臣大分子雲の形成、および、星誕生領域に出現する星間ガスのフィラメント形成の過程を具体的に明らかにすることに成功した。 (III)天体におけるガスの密度や運動、磁場の分布を数値・数式によって表現する従来の方法を拡大するとともに、直接視覚を通して情報を処理する新しい技術を開発した。(a)磁場を伴ったフィラメント状星間ガスの構造・進化をカラ-グラフィックで表現し、さらに遠近法を用いて、スクリ-ンから直接新しい原理を定量的に読みとる作業を行った。(b)銀河磁場の鳥瞰図をつくり、観測結果を具体的に予言した(結果については上述)。(c)銀河面上にファラデ-回転量の分布をカラ-表示した。複雑な3次元構造を直感的理解すると成功した。
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