研究課題/領域番号 |
01460017
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
福來 正孝 (福来 正孝) 京都大学, 基礎物理學研究所, 助教授 (40100820)
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研究分担者 |
宇川 彰 筑波大學, 物理学系, 教授 (10143538)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1990年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 格子ゲ-ジ理論 / 量子色力學 / クォ-ク・ハドロン相轉移 / 有限効子スケ-リング / 大規模數値重工会 / 三次元三次態ポッツ模型 / カイラル相轉移 / 有限格子スケ-リング / 大規模数値実験 / クオ-クの閉じ込め / カイラル相転移 / 相転移の位数 |
研究概要 |
本研究は1986/7年度の數値的方法に據る格子ゲ-ジ理論の研究を繼承するものであり世界的に行れている量子色力學の數値的研究の主流に位置付けられる分野であって我々の研究は世界的にも最も進んだものゝーに位置付けられていると思う。具體的研究内容は、 (1)SU(3)純ゲ-ジ理論に於ける有限温度クォ-クハドロン相轉移位數の確定的決定。同相轉移の位數は過去の研究に據り一次と思われて來たが、1988年G.Parisiを中心とするグル-プは彼等の並列型専用機を長時間連轉し、過去の相轉移決定は確定的でなし事及び此相轉移は二次の位數を持つ事を示唆すると発表して大問題となった。我々は此に對し同系及び密接な関係を有する三次元三状態Potts模型の位數決定に夛量の計算時間を投じると共に、相轉移位數決定の戰術的研究を行い同系及三次元三状態Potts模型共にあらゆる見地より典型的に一次相轉移を持つ事を確定的に示した。同時に位數決定に於ける有限格子スケ-リングの重要性を論じた。 (2)クォ-ク場を含む〓ブの有限温度様轉移位數研究。1986年我々は始めてクォ-ク質量が減少するに伴いカイラル相轉移が一次で現わる事を示したが(1)の研究経緯より見ると當時の研究は不十分なものであった。基處で有限スケ-リング法を用ひ、軽いクォ-ク種數4の場合はカイラに相轉移は強い一次である事をまして、然〓自然界に近い場合である種數2の場合には獨自には決定的結果を得るを不得、後Columbia大グル-プのより大きな格子上での結果を我々のものと結付け有限格子スケ-リングを適用する事に據って「相轉移なし」の結論が導かれた。 (3)強粒子分光學に於ける有限サイズ効果の研究。(1)、(2)の研究より從來注意されて來なかった強粒子分光學に於ける有限効子効果の重要性を要測し、現在行れている程度のサイズの格子のシミュレ-シレ-ションに於ては有限格子効果を制御出来与〓限り正い強粒子質量を得ないとの結果を得た。
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