研究課題/領域番号 |
01460021
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
川口 正昭 神戸大学, 教養部, 教授 (90029421)
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研究分担者 |
森下 淳也 姫路獨協大学, 外国語学部, 助教授 (20182230)
森井 俊行 神戸大学, 教養部, 教授 (20031370)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1989年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | Heavy Meson / Spectroscopy / Decay Constant / CP Violation / Higgs Boson |
研究概要 |
Atom-like hadronとは、D、D_s、Bのように重いクォ-クQと軽い反クォ-クqからなるQqの束縛状態の模型であり、ポテンシャルの違いはあるが、水素原子と同様の模型である。この系に対して相対論的効果とスピン依存力をできるだけ正しく取り入れることを目的に、Qqの準相対論的二体問題に対するブライト方程式から出発し、qをディラック方程式で、またQについてはフォルディ変換によって、適当な非相対論的近似を行った。その結果、方程式が見通しのよい形になり、パラメ-タの数を最小限にしながら実験値を説明することができた。 平成元年度は、擬スカラ-粒子の崩壊定数を、われわれの準相対論的理論で計算するための定式化をおこない、平成元年度秋の日本物理学会分科会(宮崎大学)で、研究分担者森下淳也が口頭発表を行った。波動関数の規格化等、未解決の問題を解決し、平成2年度に最終的まとめを行う予定である。 また、平成元年度にはドイツのARGUSグル-プによりL=1のDおよびD_sの励起状態が発見された。われわれの理論でこれらの質量レベルを分析したので、この結果も早急にまとめる予定である。予備的報告として、平成2年1月17日に京都大学基礎物理学研究所の長期研究会「素粒子論における現象論の展開」において研究分担者森井俊行が口頭発表を行った。その内容は素粒子論研究に出版の予定である。 この間、森井と森下はHiggs bosonの交換による超重クォ-コニウムの性質に興味をもち稲沢弘志の協力を得て、数篇の論文を出版した。数100GeVの超重クォ-コニウムにおいては、束縛力はグル-オン交換より強いHiggs bosonの交換に支配されるので、超微細構造によるレベルの間隔の方が微細構造によるものより大きい等、通常のクォ-コニウムとは全く異なった性質を持つと予想される。さらにそれらが数10TeVのコライダ-(SSC,LHC等)で観測できる可能性を議論した。
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