研究課題/領域番号 |
01460026
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体物性
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
池沢 幹彦 東北大学, 科学計測研究所, 教授 (10004334)
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研究分担者 |
鈴木 孝 東北大学, 理学部, 助教授 (30004344)
伊師 君弘 東北大学, 科学計測研究所, 助手 (00125494)
柴田 行男 東北大学, 科学計測研究所, 助手 (70006154)
大坂 俊明 東北大学, 科学計測研究所, 助教授 (20152100)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 放射光 / 遠赤外線 / コヒ-レント放射光 / ミリ波 / 固体分光 / 赤外分光 / アルカリ銀ハライド / イオン・プラズモン / 遠赤外分光 / チェレンコフ放射 / ウェ-ク・フィ-ルド放射 / サブミリ波 |
研究概要 |
1.分子研UVSOR施設の遠赤外ポ-トの利用により、誘電体のRb_2AgI_3及びAgI_3結晶に関して、結晶軸の三方向に平行な直線偏光で、数ミリ四方以下の小型試料によって、多数のフォノン線の構造のある、異方性のあるスペクトルを観測するこかが可能であった。超イオン導電体のRbAg_4I_5とKAg_4I_5結晶では、転移点以上の温度で、10波数以下のミリ波領域では、低エネルギ-になるにつれて、反射率が増大することが見いだされた。この挙動は、これらの超イオン導電体中では、イオンがプラズマ振動を行なって、プラズモンが形成されると解釈することが可能である。 2.核理研のライナックにより180〜150eに加速された電子ビ-ムを、0.2Tの磁場で偏向させることにより、波長0.2〜4ミリのコヒ-レント放願光を発生させた。スペクトルとバンチ内の電子数から求められる形状因子から求めたバンチ内に電子の分布関数は、ほぼガウス型で幅が約0.3ミリであった。このライナックで加速されたバンチ内の電子分布には、幅の狭いスパイク状の構造がある。コヒ-レント放射光により超イオン導電体RbAg_4I_5結晶の反射率を300及び400Kで測定し、分子研UVSORで、限定された波長領域で観測されていたDrude反射的な挙動を、ミリ波領域でも確認できた。超伝導マグネット設置により、5Tまでの高磁場下の測定が可能である。 3.京大原子炉のライナックからの4OMeVの電子ビ-ムを、約0.04Tの磁場で偏向させ、波長1〜8ミリのコヒ-レント放射光を発生させた。加速RF周波数が低くバンチ長が長いこと、および1バンチ内の電子数が大であることから予想された通り、ミリ波領域で極めて強力なコヒ-レント放射光が観測された。ウェ-ク場放射およびコヒ-レントなチェレンコフ放射光のスペクトルも、本研究において初めて観測された。
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