研究概要 |
1,連続発振多モ-ド半導体レ-ザ-及びス-パ-ルミネセントダイオ-ドを励起光源とする,フェムト秒畜積フォトンエコ-を初めて行いインコヒ-レント光フォトンエコ-の簡便化と信頼性の向上をもたらした。 2,パ-システントホ-ルバ-ニングは将来の超高容量光メモリ-の原理として期待されているが、実用に向けて半導体レ-ザ-波長域でのその実現が極めて重要である。 我々は半導体レ-ザ-波長域、780nm近傍で高い効率でパ-システントホ-ルバ-ニングをおこす媒質HITC/PVAを見出した。 3,半導体レ-ザ-の電流掃引による高速ホ-ルバ-ニング観測システムを構築して,10ミリ秒の時間分解能でホ-ル形の時間発展が観測できるようになった。 4,一光子過程PHB媒質HITC/PVAのパ-システントホ-ルの多重回読み出しが1000回以上可能であることを実証した。 5,以上で述べた方法を駆使して,パ-システントホ-ルの時間に対するlogt依存性を示す自発的埋め戻しや,スペクトル拡散の様子を観測した。 6,有機色素HITCを二種の重合度の異ったホスト,即ちポリビニルアルコ-ルとエタノ-ルに混入した試料HITC/PVA及びHITC/EtOHを作製し、それぞれのパ-システントホ-ルのダイナミックスを観測した。 そしてホストの二準位系が空間的にフラクタル構造をとっていると仮定して統一的な説明に成功した。 この理論によればフォトンエコ-減衰曲線,ホ-ルの形状及びホ-ル幅の温度依存性がそのフラクタル次元から導かれる。 PVAとEtOHガラスのフラクタル次元として2・2及び2・7を得た。
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