研究課題/領域番号 |
01460054
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
気象・海洋・陸水学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田中 正之 東北大学, 理学部, 教授 (90004340)
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研究分担者 |
中島 映至 東北大学, 理学部, 助教授 (60124608)
岡野 章一 東北大学, 理学部, 助教授 (10004483)
中澤 高清 東北大学, 理学部, 助教授 (30108451)
早坂 忠裕 日本学術振興会, 特別研究員 (40202262)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1990年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1989年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 散乱光度計 / 散乱マトリックス / 散乱光の偏光解消度 / 惑星大気の光散乱特性 / エアロゾルの光散乱特性 |
研究概要 |
地球を含む惑星の大気分子の光散乱特性を、高感度密型散乱光度計による室内実験によって再評価することが本研究の目的である。このために、まず東北大学において開発された高感度散乱光度計を改良し、精度の向上と装置の気密化を行った。その結果、散乱角約3度の前方散乱光から散乱角約170度の後方散乱光までを対象とし、散乱マトリックスの全要素を連続的に測定することのできる装置を作製した。これにより、非球形分子の偏極率の非等方性に由来する偏光解消度の決定が可能となった。 今年度は、惑星大気中の太陽放射の散乱過程を数値シミュレ-ションし、一回散乱マトリックスの測定精度を吟味した。その結果、気体成分の偏光解消度を有効数字3桁の精度でおさえれば、惑星大気の熱収支やリモ-トセンシングにとって有益なデ-タを供給できることが分かった。ところが、前年度実施した窒素ガスの散乱光の測定から、高純度ガスの偏光解消度を有効数字3桁の精度で測定するには、長時間の真空引きによって他の気体成分と時にエアロゾルを光散乱セルから完全に除去する必要があることも同時に明らかになった。従って、このような高精度の測定を達成するには、既存の光散乱セルの改造だけでは不十分であることが結論された。そこで今年度は、このような仕様を満足する光散乱セルの製作をまずおこない、タ-ゲットとする気体以外からの散乱寄与を極力除去する実験を繰り返し行っている。
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