研究課題/領域番号 |
01460105
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
稲崎 一郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30051650)
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研究分担者 |
青山 藤詞郎 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (70129302)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1990年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1989年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 研削加工 / エキスパ-トシステム / 研削砥石 / 研削条件 / フレ-ムシステム / プロダクションシステム / ファジィ推論 / 加工条件 / 異常診断 |
研究概要 |
本研究は、生産加工分野で将来多く利用されると思われるエンジニアリングワ-クステ-ション上に研削加工用エキスパ-トシステムを構築し、従来熟練者の経験に依存していた作業を自動化することを目的として開始された。研削加工用エキスパ-トシステムを開発する上での考慮すべき点及び基本構想をとりまとめ、これに立脚して研削条件設定システムを開発した。本研究で開発したシステムの特徴は以下のように要約される。 1.定性的知識や経験、勘等を用いて解を求めるための知識表現として、フレ-ムとル-ルのハイブリッド型を採用した。またあいまいな知識に関する処理法としてフレ-ムシステムにはディフォルト理論を、プロダクションシステムにはファジィ理論を導入した。 2.本システムはインタ-フェ-ス部、推論機構、知識ベ-ス管理機構、実加工デ-タベ-ス、既存知識デ-タベ-ス、作業フレ-ムによって構成されている。この構造によって、一般的な研削加工に関する知識を利用して実際の加工にも対応可能なものとなった。 3.既存知識デ-タベ-スに蓄積された研削条件設定に関する手続き型知識は、いくつかのモジュ-ルに分割されてメソッドの形で蓄積される。従って既存知識デ-タベ-スは高いレベルでの推論が可能で、かつデ-タベ-スの拡張性にも優れたものとなった。 4.実加工デ-タベ-スは、ユ-ザの研削デ-タを実験式の形で管理している。そのため、実験式の係定数の形で蓄積されたデ-タは、条件の設定作業においてはその選択基準として、また作業変更においては変更するパラメ-タ及び変更幅の定量的基準として使用できる。
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