研究課題/領域番号 |
01460132
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
原 雅則 九州大学, 工学部, 教授 (30039127)
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研究分担者 |
末廣 純也 九州大学, 工学部, 助手 (70206382)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | ガス絶縁 / 絶縁破壊 / スペ-サ / 金属粒子 / SFCC6DDガス / 空間電荷効果 / DCUHV送電 / イオン流帯電現象 / SF_6ガス / 低温高密度ガス |
研究概要 |
本研究は、DCUHV送電設備におけるイオン流場と空間電荷を検知・制御することにより、イオン流帯電の防御法を研究するとともに、イオン流帯電現象を発生させないガス絶縁送電方式の基礎を確立することを目的として、平成元年度と二年度の二年間で完結するように計画された。この内、平成元年度は、コンパ-トメントガス送電用スペ-サの絶縁特性の研究、ならびに高密度ガス中のイオン流場におけるイオンの挙動解明を主な目的として研究を行った。また、続く平成2年度は、イオン流帯電量決定問題、スペ-サの粒子汚損絶縁特性と最適形状の決定に関する研究、高密度ガス中の電子の局在化機構の解明を主な目的として研究を行った。その結果得られた新たな知見をまとめて記すと、以下の通りである。 1.コンパ-トメントガス送電用スペ-サの粒子汚損絶縁特性と最適形状について (1)スペ-サと電極の形状を別個に、または同時に変化された場合の電界制御効果を、電界計算により検討した。 (2)リブ付沿面と埋め込み電極の両方を採用したスペ-サの粒子トリガ破壊特性を調べ、(1)の結果と併せて耐粒子汚損強度に優れたスペ-サの設計指針に関する基礎デ-タを得た。 2.高密度ガス中のイオン流場における荷電粒子の挙動について (1)高密度ガス中におけるイオン流場の計測を行い、電界強度と絶縁破壊条件との関連を解明した。 (2)極低温ヘリウムガス中のイオン移動度を測定し、温度低下に伴う正イオン移動度の増大と、液化点近傍の高密度ガス内での電子バブルの存在を確認した。 3.イオン流帯電量決定問題について 物体帯電量を3次元シミュレ-ションによって求め、帯電に関する特性時間、帯電量に与える風の影響を解明した。
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