研究課題/領域番号 |
01460162
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岩井 壮介 京都大学, 工学部, 教授 (70025881)
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研究分担者 |
椹木 哲夫 京都大学, 工学部, 助手 (10187304)
片井 修 京都大学, 工学部, 助教授 (50089124)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 知識情報処理 / 不完全・非整合情報の処理 / 自律分散処理 / 事例からの学習EBL / 部分情報の統合 / 区間制約ファジィ概念 / 分散・協調問題解決 / 非記号化情報 / 遺伝アルゴリズム / 演繹学習EBL / 分散・協調処理 / 協調分散処理 / 事例からの学習 / EBL / ニュ-ラルネット / ファジィ概念 / 事例学習 / スキ-マ / 知識の抽象階層構造 / 順序構造 |
研究概要 |
本研究は、人間が問題の視点に応じて情報を選択的に抽出し、それらを問題の解決に向けて適応的に組織化して利用する機能のモデル化と、その過程のコンピュ-タアルゴリズム化を目指したものである。すなわち、対象世界でのエピソ-ドとしての事象間の表層的な因果関係から、具体的事実に内包される普遍的な知識表現の構造単位を抽出し、それらを問題の注視点に応じて、問題の深層構造へ自己組織化する高次推論法を提唱した。 現実世界から不完全、場合によっては矛盾する情報が与えられたとき、対象世界に成り立つ順序構造(例えば、あるアパ-トで「猫を飼うことが禁止されている」ならば、「犬を飼うことは禁止されている」は、暗黙の了解事である)に注目することにより、完全かつ整合性の保障された知識に統合する過程の定式化を行った。 問題領域固有の制約を表す記号化知識としての区間制約ファジィ集合の概念を導入することにより、デ-タや信号(signal)・兆候や情景(sign)など、環境からの生情報を、記号化知識(symbolized knowledge)に抽象化・一般化する手法を提唱した。また、ニュ-ラルネット、遺伝アルゴリズム(genetic algorithm GA)などのデ-タ学習手法と、演繹学習EBLに基づく概念学習手法を融合することにより、同上の問題解決の定式化を行った。 部分的情報を入手する複数のセンシング・処理主体の分散・協調により、整合性の保障された全体解釈の生成を行う手法を提唱した。さらに現在、下位機能の発現が上位機能によって制約・制御される生物の世界における自律分散的秩序維持のモデルーシナジェテックスーの考えに基づく同上の問題の定式化を行いつつある。
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