研究課題/領域番号 |
01460177
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・土質工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石原 研而 東京大学, 工学部, 教授 (10010662)
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研究分担者 |
吉田 喜忠 東京大学, 工学部, 助手 (60010815)
桑野 二郎 東京大学, 工学部, 講師 (30178149)
東畑 郁生 東京大学, 工学部, 助教授 (20155500)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1989年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 三軸試験 / 定常状態 / 間隙比 / 拘束圧 / 細粒土 / 残留強度 / 原位置 / 変形 |
研究概要 |
三軸圧縮試験装置を用いて、豊浦砂、豊浦砂のシルト部分のみを抽出したもの、カオリンと豊浦砂を混合したもの、等に対して定常状態での間隙比-拘束圧の関係を求める実験を行った。実験の結果、細粒分又は粘土分が増加するに従い、定常状態における拘束圧と間隙比の依存性が強くなり、拘束圧の変化に伴なう間隙比の変動が大きくなることが判明した。又、一方で定常状態における内部摩擦角は材料によって余り変らず、30〜35°位の間で変化することがわかった。よって、原位置での土の間隙比が知れれば、定常状態に到って大変形を生ずるときの有効拘束圧が求まり、それにtan30°〜tan35°を乗じて残留強度が推定できることが示された。 次に定常状態での間隙比-拘束圧関係の簡単な求め方について研究を行った。従来は数個のサンプルを用いて非排水試験を実施してこの関係を求めていたが、一種の段階試験を行うことにより一個のサンプルでこれが求まることが示された。この方法は、ひずみ制御でサンプルを大きく変形させた状態で、変形をゆっくり進行させながら三軸試料内へのコックを開き、バックプレッシャ-を段階的に変化させ、試料に間隙間比が異なったいくつかの定常状態の段階的に作り出していくものである。試料内への水の出入りによって間隙比が変ってくるが,それに伴ない有効拘束圧も変化するので、それぞれの段階でこれらの量を測定すれば、定常状態での間隙比一拘束圧の関係を求めることができる。 本研究では、以上の方法を用いて上述の諸種類の土について定常状態での特性を調べ、原位置の残留強度を求める手法を示すことができた。
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