研究課題/領域番号 |
01460225
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
溶接工学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
小倉 信和 横浜国立大学, 工学部・物質工学科, 教授 (10017949)
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研究分担者 |
酒井 譲 横浜国立大学, 工学部・物質工学科, 助手 (90114975)
安藤 柱 横浜国立大学, 工学部・物質工学科, 助教授 (40017992)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | エキスパ-トシステム / 破壊事故対策 / 事故対策基準 / 人為ミス / ヒュ-マンエラ- / 破壊事故 / 溶接構造物の破壊 |
研究概要 |
今年度までに実施した研究の成果はおよそ以下の諸点である。 (1)人為ミスおよびヒュ-マンエラ-の観点にたって、破壊事故例に対する評価と検討とを行った。38件の事故例を対象とした。タンク、橋梁、圧力容器、ボイラ、ボンベ、配管などの構造物に発生した事故例を取り上げている。その結果、ほとんど全ての事故例において、人為ミスあるいはヒュ-マンエラ-が重要な原因因子として作用していることが分かった。これを防止するためには注意深い設計、慎重な材料の選択、適切な検査の実施が最も重要であることが分かった。 (2)上記の目的に役立つようProlog言語を用いた援助システムの作成を検討した。これについては、遣い易く、有用なソフトの作成にはなお検討と工夫を必要とすることがわかった。 (3)破壊事故の防止の為に破壊力学を採用している幾つかの規格、基準について、その部分を対話型のプログラムトして作成することを試みた。この部分は各規格、基準において、難解とされている部分であり、破壊の研究を専門としない技術者にとっても、その検討、解析の援助が容易に出来ることを目的とした。対象とした規格、基準は以下のものである。なを、a),b)にはC言語を使用したが、Prologとの組み合わせは今後、検討したい。C言語およびクイック・ベ-シック言語によるプログラムの作成には卒業研究および修士修了研究の学生の協力を得ている。なおc)についてクイック・ベ-シックを用いた。 a)ASME Boiler and Pressure Vessel Code Sect.XI b)BSI PD 6493 Draft Published Document (Revision of PD 6493) “CTOD Methods: Prosals for Revisions to BSI PD 6493" by S.J.Garwood,et al (4)最近、また原子力発電所、航空関係、建設関係などにおいてヒュ-マンエラ-による事故が発生しており、社会的にも大きな問題となり、憂慮されている。事故防止のための研究はエキスパ-トシステムの採用おも含めて、あらゆる面からさらに押し進めなければならない重要な問題であると言うことが出来る。
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