研究分担者 |
大石 弥幸 大同工業大学, 工学部, 助教授 (00144121)
岡田 稔 名古屋大学, 情報処理教育センター, 助手 (60201985)
三輪 和久 名古屋大学, 情報処理教育センター, 助手 (90219832)
熊谷 毅 名古屋大学, 情報処理教育センター, 助手 (90125815)
梅崎 太造 名古屋大学, 情報処理教育センター, 助手 (40193932)
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研究概要 |
情報処理教育には,羽用大型計算機のTSS環境が使用されることが多いが,利用者の増加に伴いレスポンスの低下を招いている。本研究では,処理を分散させることによってレスポンスの低下に対処可能な分散処理環境を初心者の情報処理教育に適用する場合の問題点を考察し,その構成方法を提案することを目的としている。本研究では,以下の成果を得ることができた。 1.ワ-クスティションによる分散環境の構成方法を,ワ-クスティションを各種の条件に設定し,そのレスポンスを測定することによって検討した。その結果,クライアント機にはある程度以上の主記憶容量を必要とすること,ネットワ-クをワ-クスティション10台程度以下ごとに分割すること,クライアント機の性能には,ロ-カルなディスクによるスワップ領域の確保よりも主記憶容量のほうが大きな影響を与えることなどが確認できた。この結果により,情報処理教育に適した分散システムの構成方法を提案した。 2.専門家向きと言われるUnixのユ-ザインタフェイスを改善する目的で,初心者向けエディダの開発を行った。また,このエディタを使用して,初心者のプログラム作成時の使用履歴をとり,エディタの有するべき機能を検討するとともに,教育方法の資料とすることができた。 3.現状では,パ-ソナルコンピュ-タをUnixの端末として利用することが多い。そこで,ユ-ザインタフェイスとして重要なグラフィクスを,Unixで標準にサポ-トされているグラフィックディスプレイをエミュレイションすることによって表示するシステムを開発した。また,パ-ソナルコンピュ-タをXウィンドウ端末として使用する場合の性能上の問題点を検討した。
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