研究課題/領域番号 |
01470005
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理化学一般
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研究機関 | 京都大学 (1990) 東京大学 (1989) |
研究代表者 |
梶本 興亜 京都大学, 理学部, 教授 (30029483)
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研究分担者 |
本間 健二 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (30150288)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 電荷移動反応 / 超臨界流体 / 共鳴ラマン / クラスター / スペクトル移動 / 電荷移動 / 共鳴ラマン分光 |
研究概要 |
本研究の内容は次の4つのテーマに分けられる。 1.ジメチルアミノベンゾニトリル(DMABN)のラマンスペクトル 2.分子内電荷移動状態を生成する分子のCARSスペクトル 3.超臨界流体中のラマンスペクトル 4.超臨界流体中での電荷移動反応 これらのうち、1についての時間差測定をすることが当初の目的であったが、CT蛍光のバックグラウンドが大きく共鳴ラマンの測定が難しいために、CARS実験に転向した。ここでもかなりの実験を積み重ねたが目標としたDMABNの電荷移動状態の構造を確定するには至らなかった。しかし、この過程において、超臨界流体中のラマンスペクトルの測定と、同じく超臨界流体中でのDMABNの電荷移動状態の生成反応についての研究を発展させることが出来た。 すなわち、アセトンのC=0伸縮、アセトニトリルのCN伸縮について、無極性(Ar、Co_2)、微極性(CF_3Cl)及び極性(CF_3H)の超臨界流体中で振動数シフトの密度依存症を調べ、超臨界流体中における溶媒和のミクロな構造についての知見を得た。また、いくつかの理論的予測との比較を行った。 さらに、極性超臨界流体を用いて、密度の関数として電荷移動(CT)状態の生成反応を研究し、DMABNと並んで良く用いられる4-(9-anthryl)-N,N-dimethylaniline(ADMA)が極性超臨界流体の密度を上げるとCT状態を生成することを示した。また、DMABNについて時間依存蛍光スペクトルから、電荷移動状態生成速度を求め、この密度依存性が、平均溶媒和数と活性化エネルギーの関係から説明できることを示した。
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