研究概要 |
Y_2O_3を5または10wt%の含むAlNセラミックスをN_2中,1800℃で1時間焼結した後、N_2と還元性のカ-ボンガス雰囲気中,1900℃で熱処理した。Y_4Al_2O_9とY_2O_3あるいはY_2O_2だけを含む粒界相は焼成時間を長くするにしたがって減少した。Y_4Al_2O_9はY_2O_3に分解し、それらは焼結体の表面に移動していき表面で窒化されてYNとAlNの表面層を形成した。添加剤を含まないAlNのホットプレス体とY_2O_3を10wt%含むAlN焼結体を接合しカ-ボン容器を用いてN_2中,1900℃で熱処理した。焼結体からホットプレス体への初期の粒界相の移動はその濃度勾配によるものであった。粒界相はホットプレス体中の酸素と反応してホットプレス体の酸素を取り除いた。 PbFe_<2/3>W_<1/3>O_3(PFW)の出発原料である3PbO,Fe_2O_3ならびにWO_3が反応して690℃と860℃付近で2つの液相が生成した。高温の液相は、PFW中で昇温時には860℃で生成して降温時には840℃で固化することが明らかになった焼成温度から25℃/hの速度で徐冷することによって、板状の粒(G相)が試料の表面に薄い表面層を形成することがわかった。表面のG相の量は冷却速度を速くすると減少した。これらの結果から、PFWの微構造は高温の液相によって強く影響を受け、さらに徐冷処理がPFWから残存する液相を取り除く直接かつ有効な方法であることがわかった。
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