研究課題/領域番号 |
01470073
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機工業化学・無機材料工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山本 直一 京都大学, 教養部, 教授 (70027704)
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研究分担者 |
玉田 政 (玉田 攻) 京都大学, 教養部, 助教授 (40026828)
岡 興志男 (岡 与志男 / 岡 與志男) 京都大学, 教養部, 助教授 (10152282)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | ホ-ランダイト / 単結晶 / 二酸化バナジウム / 層状水和バナジウム / リ-トベルト法 / シレナイト / バナジウム層状化合物 / 水熱合成 / アルカリ含有バナジウム化合物 / ホ-ランタイト型二酸化マンガン / トンネル構造 / 層状バナジュウム酸化物 / 準安定二酸化バナジウム / シレナイト相 |
研究概要 |
1.MnーOーOHーMe系;テストチュ-ブ型オ-トクレ-ブを用いてMnーOーOHーMe系の生成図を更に詳しく調べ、特に新たにRb_<1.5>Mn_8O_6の組成をもつhollandite型酸化物の単結晶を合成し、4軸X線回折測定よりこの物質中に含まれるRbイオンは2×2のトンネル中に存在し、2×5のトンネル中にあるRbイオンと同様、結晶軸のC軸方向にのびていることを見い出した。 2.VーOーOHーR系;静置型オ-トクレ-ブを用いてVーOーOHーR系の生成図を調べ、種々の化合物が単離生成する条件を確定した。更に、これら単離した準安定状態をもつものの中でVo_2(A),H_2V_3O_8化合物の均一な粉末試料を比較的多量に合成し、リ-トベルトX線粉末図形解析法を用いて初めてその結晶構造を決定した。また層状バナジウム水和物の層間に種々のアルカり金属イオンを含む化合物を水熱法により合成し、層間距離とアルカリ金属イオンの半経の関係について種々の考察をおこなった。 3.BiーFeーOHーO系;攪拌付オ-トクレ-ブを用いBiーFeーOHーO系の中でも特にFeイオン含有量の少ないシレナイト型結晶の合成試み、この化合物は反応条件により(100)面の発達した立方状の形態を示すものと、(110)面の発達したやゝ不規則な形状を示す場合があることを見い出した。更に、得られた試料をinーsitu、空気中で加熱しながらその焼結状態を観測した。用いた試料が水熱法による特有の外形を示しているために、X線等からでは分らない種々の情報が得られているが、現在更に実験を継続中である。また1、2の系においても更に新物質の単離合成が続けられており、成果は関連分野にて逐次発表する予定である。
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